カスタムオーダーやリメイクについて
海外では認知がされているカスタムオーダーやリメイクの修理ですが、日本でも感度の高いお客様の中ではじわじわと弊社でもご依頼を頂いています。現状のバッグの形は好きだけど大きさがもう少しほしいな。使いやすいバッグではあるけど、現状の色味と変えたりしたいけど出来ますか?そのようなご相談を多く頂いております。通常は似たような色味のレザーにて交換する事が修理ではありますが、より愛着を持ってお品物とお付き合いを出来るようこのようなサービスも承っています。
リメイクについては
リメイクについてはお客様から弊社在庫もしくは希望の色味などのヒアリングを行い、イメージ共有を行ってから半裁のレザーから裁断・縫製・バニッシュ塗装を行い作成を行っていきます。弊社ではリメイクで色味を変えることで変更料金などは発生せず、通常の交換の料金にてご対応をしています。こちらのマカダム柄の色味については元々はベージュ系統のレザーがついていましたが、お客様とのヒアリングにてイエローのレザーにて口元バインダー部分とショルダーベルトを作成し交換を行っています。また巷の中古販売などである現状の傷んだレザーに顔料を吹付などではなく新しいレザーにて一から作成を行いますので剝離などの心配なくご使用が可能です。
表面が合成皮革の生地となり、経年変化により銀面が浮きベタツキなどが発生している症状となります。今回のケースですと、持手・前後左右の根革・内装の生地のみを再利用しそれ以外の表面・背面(胴面・背胴)玉縁・底マチ・底鋲を全て除去し一から型紙を作成しリメイクの案件となります。使用する素材については今後劣化のない本革の似寄りの色味のレザーにて作成を行っていますので安心してご利用が可能となりました。
グッチのバッグですが、40年程前のヴィンテージ製品のショルダーバッグとなりますが、親族の方から譲り受けた大切バッグとなり、使用する際に長く使える状態までとのご依頼となり、グッチのGGロゴとシェリーラインのテープのみを再利用しそれ以外のパーツについては生地・レザー共に劣化が激しくオールレザーにて全交換の案件となります。作成後は合成皮革の素材や痛みやすい素材は使用などはしておりませんのでまた長く愛用のできるご協力をさせて頂きました。
こちらはサンプルの一例ではありますが、その他にもルイヴィトンモノグラムのヌメ革のバッグをダミエの様な色味のレザーで全交換や全く別の赤や青や紫などで交換することも可能ですので、親御様から譲り受けたものや大切にされているものを本当の意味でお客様の一点物へのカスタムは可能となります。
カスタムオーダーについては
ハンティングワールドのリュックのカスタムオーダーとなりますが、現状の縦幅の長さが足りなく、長さを伸ばして作成して欲しい。このような案件でヒアリングの際に1・5倍の長さがご希望でしたので使用する素材を確認して貰い別生地にて表面・内側・ヌメ革共に新規作成を行っています。またロゴや残さ無ければいけない元パーツについては再利用を行い作成を行っていますので一点物のバッグのオーダーが完成となりました。
その他、生地が劣化した、著しい損傷を起こしているなどの場合には諦められていたお客様が多くいらしたかと思いますが、部分的にパーツを裁断し新しい形状の物に変更などを行う事も可能ですのでこの機会に検討してはいかがでしょうか。