【修理事例】コム・デ・ギャルソン レザーハンドル交換 

ご依頼内容

今回ご依頼の製品は、コムデギャルソンのバッグ。
レザーハンドル内部にグラスファイバーが仕込まれており、経年劣化により芯材が割れてしまい、表面の革にもひび割れが見られる状態でした。
現状クラックが著しい為、使用に支障があるとのことで、ハンドルの交換修理をご依頼いただきました。

Before|修理前の状態

  • ハンドル内部のグラスファイバーが割れている状態
  • 表面の本革にもひび割れが発生
  • 使用時に損傷する恐れをを伴うため交換をご希望

修理内容

  • 本革での新規ハンドル製作
  • オリジナルに近い質感・色味のレザーを使用
  • 5番手の太番手ミシン糸で縫製(オリジナルと同等仕様)
  • 芯材には耐久性の高い素材を使用し、内部から強度を確保

After|修理後の状態

太番手のステッチ再現により、見た目にも違和感なく仕上がりました。
レザーの質感・厚みもオリジナルに極力近づけ、握り心地も自然な仕上がりに。
オリジナルの雰囲気を損なわず、長く安心して使えるハンドルへと生まれ変わりました。

修理費用・納期目安

修理内容金額(税込)納期の目安
ハンドル交換(両側)コム・デ・ギャルソン¥18700円約3〜4週間前後

※バッグの状態により前後いたします。詳しくはお問い合わせください。

職人コメント

グラスファイバー入りのハンドルは硬度の意味合いではしっかりしていますが、今回は構造の再現性と強度を両立するため、芯材のハリ感を精査しながらしなやかな本革を使用して作製を弊社CORSAでは行わせて頂きました。
太番手ミシンによる縫製の為、通常では上下送りミシンにて作成を行っていますが、太番手に対応した弊社所有の総合送りミシンにて縫製を行っています。糸目の太さはブランドのイメージを崩すことなく大切な部分でもありますので縫製糸にも作業の際には注視しているポイントになります。

修理に関するご相談はこちらから

ボロボロになってしまったハンドルも、弊社CORSAの手で美しく蘇らせることが可能です。
LINEや問い合わせフォームより、お気軽にご相談ください。

    • 修理内容 ハンドル交換
    • ブランド名 コム・デ・ギャルソン
    • 形状 トートバッグ
    • 修理詳細 ハンドルのレザーの損傷があり作成
    • ご依頼主様 埼玉県さいたま市 H様
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大森勝藏
靴・鞄修理企業5年勤務後、2018年に独立し、現在の株式会社ROSSO(鞄・財布修理、古物商販売の2事業)を起業。 「縫製の可能性と想い(story)を紡ぐ事」を理念とし、職人として、真摯に、そして丁寧に、修理に向き合っております。