コーチ(COACH) 2WAYバッグ B2239-C3889 ハンドル交換 修理事例
今回のコーチ(COACH)の修理案件については、お客様よりご依頼いただいたCOACH 2WAYバッグ(型番:B2239-C3889)は、ハンドル断面のバニッシュ(コバ塗装)の剥離が目立ち、使用に支障をきたす状態でした。元のハンドルには繊維系の芯材が使用されており、経年劣化や摩耗によりコバ部分の塗膜が剥がれやすくなっている仕様でした。
素材特性と修理方針
繊維芯材は軽量で加工性に優れる一方、コバ溶剤との吸着性に乏しく、再塗装しても耐久性に課題が残ることが多くあります。そのため、今回は単なるバニッシュ再塗装ではなく、ハンドル自体を新規作成・交換する方針を採用しました。
新規ハンドルの構造と製作工程
修理にあたっては、以下のような専門的な工程を踏んでいます:
- 芯材の選定:繊維芯材ではなく、吸着性と耐久性に優れた圧縮皮革芯材を採用。
- 肉盛り構造:中央に厚みを持たせる肉盛り芯材を配置し、握りやすさと形状保持性を向上。
- 三層構造の縫製:革・芯材・革の三層を精密に挟み込み、強度と美観を両立。
- コバ処理:革芯材との相性を考慮した専用溶剤を使用し、バニッシュの密着性と耐久性を確保。
修理後の仕上がりと評価
修理後のハンドルは、オリジナルに近いデザインを保ちつつ、耐久性と使用感が大幅に向上。コバの仕上がりも滑らかで、再剥離のリスクを大きく低減しています。お客様からも「新品のような仕上がり」と高い評価をいただきました。
今回の様に何らかの影響でハンドルの不具合のある場合には交換修理にて改善が可能ですので諦めずに一度ご相談ください。
今回の修理内容
・ハンドル作成
- 修理内容 ハンドル作成
- ブランド名 コーチ(COACH)
- 形状 2WAYバッグ
- 修理詳細 バニッシュ断面の不具合があり、ハンドルの作成
- ご依頼主様 福島県郡山市 K様







