サンローラン(saint laurent)クラシックミュージアムブリーフケース ハンドル(丸手)交換の修理事例 

今回のサンローラン(saint laurent)クラシックミュージアムブリーフケース修理案件については、ハンドル断面のバニッシュの剥がれ、表面の損傷などがあり丸手左右一式交換を行っています。

交換の際には現状の寸法、幅、厚みなどを確認し型紙に起こしてから作成を行っています。今回かなり難しい暗めのグレージュ系統の色味となりましたが、丸手担当の者が数件回りかなり現状のレザーに近い色味のレザーを調達出来ましたので仕上がりも遜色はそこまでないかと思います。

こちらのサンローラン(saint laurent)のバッグについては根元の部分は縫製ではなく裏側から金具にて留めてある仕様ですので慎重に取り外していきます。その後作成した持手を金具を損傷させないように取り付けていきます。通常は芯材、補強材、筒の芯、レザーのみで作成しますが、鉄板も入っている持手の形状のものは珍しいので今後の修理の参考になりました。

今回の様にスレ、キズや表面のレザーが劣化などの損傷を起こしている場合には修理可能ですので諦めずに一度ご相談下さい。

    • 修理内容 ハンドル交換
    • ブランド名 サンローラン(saint laurent)クラシックミュージアム
    • 形状 ブリーフバッグ
    • 修理詳細 ハンドル部分バニッシュ損傷、表面の劣化、損傷の為、交換修理
    • ご依頼主様 東京都新宿区 H様
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大森勝藏
靴・鞄修理企業5年勤務後、2018年に独立し、現在の株式会社ROSSO(鞄・財布修理、古物商販売の2事業)を起業。 「縫製の可能性と想い(story)を紡ぐ事」を理念とし、職人として、真摯に、そして丁寧に、修理に向き合っております。