「リュックの内袋が破れてしまった」
「トートバッグのショルダーを新しくしたい」
「中古品を修理したいけど、正規店では断られてしまって…」
このようなエムシーエム(MCM)製品の修理依頼を、宅配鞄修理専門店コルサ(CORSA)では承ってきました。
ここでは、修理職人の私達が皆様の大切なエムシーエム(MCM)製品を長くご使用いただくための修理方法やメンテナンスについて解説します。
- エムシーエム(MCM)について
- エムシーエム(MCM)の特徴
- エムシーエム(MCM)の修理について
- エムシーエム(MCM)の主なトラブルと修理実績
- ハンドル交換(平手・丸手)については
- ハンドル交換(平手)
- ハンドル交換(丸手)
- ショルダーベルト交換については
- ショルダーベルト交換
- 根革やレザーパーツ交換修理について
- 根革交換(一ヵ所)
- レザーパーツ交換(一ヵ所)
- 各種金具・ホック交換について
- ナスカン金具交換
- スライダー・ファスナーの交換について
- スライダー交換 一箇所
- ファスナー交換 一箇所
- 口元バインダー交換・玉縁パイピング交換修理について
- 口元バインダー交換
- 玉縁部分補修
- 玉縁巻き直し
- ほつれ再縫製の補強については
- ほつれ再縫製
- 破れ補修や内袋交換について
- 内装破れ補修
- 内装(内袋)交換
- クリーニングや染色(染め直し)やバニッシュ再塗装について
- クリーニング
- 部分染色
- 全体染色
- バニッシュ再塗装
- コルサ(CORSA)での修理参考価格・納期目安
- エムシーエム(MCM)のメンテナンス方法について
- 定期的なメンテナンスを行い、多彩で高品質なエムシーエム(MCM)製品を長く楽しみましょう。
エムシーエム(MCM)について
エムシーエム(MCM)の特徴
エムシーエム(MCM)の正式名称は、モダン・クリエイション・ミュンヘン(Modern Creation München)。その名の通り、ドイツのミュンヘンで1976年に誕生したラグジュアリーブランドです。2005年に韓国の女性起業家・金聖珠(キム・ソンジュ)氏がオーナーになってからは、バッグのみならず財布、ウェア、アクセサリー、香水などを幅広いアイテムを展開。中でもレザー製品は世界中で人気となっています。
ロングセラーは、「MCM」の文字とローレルリーフ(月桂樹の葉)、リボンを組み合わせたロゴに、ひし形をあしらった「ヴィセトス」シリーズ。さらに、昨今はプーマ(PUMA)、ベイプ(BAPE)、サム・バイ・ペン(SAMBYPEN)といったアーティストや有名ブランドとも積極的にコラボレーションしており、プレミアが付くものも。廃盤となったピンクカラーのリュックやバッグも高値でやりとりされています。
修理依頼があったエムシーエム(MCM)製品
これまでコルサ(CORSA)では、エムシーエム(MCM)のバッグやリュックなどを修理いたしました。
MCM Aren トップジップ ショッパー ヴィセトス・Aren トート – ヴィセトス・Stark サイドスタッズ付 ヴィセトス バックパック・ Aren ショッパー – ロゴ グリッチ キャンバス・Fursten ベルトバッグ – ヴィセトス
エムシーエム(MCM)の修理について
エムシーエム(MCM)正規店の場合
正規店および公式オンラインストアで購入した製品には、商品番号、シリアル番号、購入日、購入店舗名が記載された国際保証書が付いており、「欠陥部品や製造不良による故障」は購入してから1年間の無料修理保証の対象となっています。一方で「事故、不適切な使用や不注意による損傷、商品またはその部品の通常使用による損傷は保証対象外」となるのでご注意ください。
無料もしくは有料で修理ができるかどうかは、公式のメールやチャットサービスにて問い合わせてください。その際、お見積りが出るまで1〜2週間かかることも留意しておきましょう。
・国際保証書やレシートがあるかどうか
・正規店、または公式オンラインストア購入品か
コルサ(CORSA)の場合
店舗持ち込みや配送依頼の他、電話、メール、LINEにてお問い合わせとお見積りを承っております。修理は数千件の実績を持つ職人たちが行い、メーカー保証対象外のご相談に対応できる他、オリジナル品に類似したレザーや金具、素材を使用することで費用を抑えつつ修理が可能です。
エムシーエム(MCM)製品はブランドロゴを全面にあしらったデザインが特徴です。またエンボス加工、メタリック、ジュエリー、スタッズ、ストーン…といった特殊素材を使用していることが少なくありません。そのため、修理にはデザインのズレや装飾の破損が起きないよう慎重な作業が求められます。
特にバッグの解体と再縫製を行うレザーパーツや内袋の交換では、修理箇所に合わせて縫い方やミシンを使い分けるなど、弊社の職人たちは細心の注意を払って取り組んでおります。
細かな納期や金額で不安な場合は、正規店とコルサ(CORSA)での相見積もりがオススメです。
コルサ(CORSA)では、メーカーで断られてしまったトラブルの修理実績があります。
諦めずにご相談ください。
まずは修理可否を聞いてみる
エムシーエム(MCM)の修理ならCORSAにお任せ
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問い合わせはメール・LINE・お電話にて承っております
エムシーエム(MCM)の主なトラブルと修理実績
柔軟性と耐久性に優れたナッパレザー、生後半年以内の子牛の革を使った薄く柔らかいカーフレザー、丈夫なキャンバス生地など、複数の素材を組み合わせたデザインが豊富なエムシーエム(MCM)。レザー部分は使い込むほどに色艶が増していきます。
職人たちによって堅牢に作られていますが、長年使っていくうちに縫い糸がほつれたり、パーツが破損したり、レザーにシミや色褪せ、破れが起こるリスクも。
ここからはエムシーエム(MCM)製品の主なトラブルと、コルサ(CORSA)での修理・交換実績をご紹介します。
ハンドル交換(平手・丸手)については
エムシーエム(MCM)では、ウィークエンダーバッグやボストンバッグ、トートバッグに丸手ハンドルが多く採用されています。大型のバッグは荷物をたっぷり入れやすい分、持つ時に力が加わりやすく、レザーが徐々に劣化や損傷しやすい場合があります。
修理では、丸手・平手ともにハンドルの寸法、丸手は芯材の厚みなどを事前に測定し、同系色の汎用素材を使って新たなハンドルを作成いたします。
・ハンドルの芯材が折れる、もしくは割れる
・レザーのひび割れや千切れ
・レザー自体大幅が伸びてしまう
ショルダーベルト交換については
エムシーエム(MCM)は、両手を自由に使えるようにする“ハンズフリー”スタイルのデザインを取り入れています。ショルダーバッグやホーボーバッグ、ポーチ、リングバッグ、トートバッグにもショルダーベルトをつけることが可能です。
ベルトにレザーが使われている場合は、アクティブな動作や環境によって負荷がかかり千切れやひび割れなどの損傷が起きることがあります。
レザーの千切れや裁断面のコバ剥がれなどの交換修理では、元のベルトの長さや厚みを測った上で新たなベルトを作成いたします。コパの仕上げでは、コバ(裁断面)を磨く「コバ磨き(コバ塗り)」やレザーの端を内側に包むように折り曲げる「ヘリ返し」の選択が可能です。またご希望によって長さのカスタマイズを行えます。
・レザーが乾燥して、ひびが割れている
・ベルトのレザーが伸びてしまう
・ベルトが歪んでいる
根革やレザーパーツ交換修理について
バッグ本体とショルダーベルトをつなぐ根革は、荷重がかかることで千切れてしまったり、乾燥によって亀裂やひび割れが発生することがあります。
特殊な形をしている根革やレザーパーツの修理でも、損傷した根革と同系色のレザーで同じ形を作成して取り付けします。また、中に芯材を入れて立体感を出す「肉盛り」といった特殊加工も忠実に再現しますので、違和感なく仕上がります。
各種金具・ホック交換について
”ハンズフリー”スタイルのデザインには、ナスカンやDカンといった金具パーツが欠かせません。しかし、金具は金属疲労によって劣化するため、ショルダーベルトを付けられなくなったり、開閉がうまくできなくなったりといった不具合が発生します。
修理では故障したパーツの機能や色味、サイズを確認し、同様の強度と色の汎用品に交換しますので、修理後もすぐにご使用いただけます。
・金具部分が痩せてきている、歪んでいる
・ナスカン金具のレバーが固い、動かない
・ホック同士がくっつかない
スライダー・ファスナーの交換について
スライダーやファスナーは、繰り返しの開閉で金属疲労を起こし、歯が歪んで開閉ができなくなったり、縫糸が解けてしまうことがあります。日頃から過度の力をかけた開閉を行わないように気をつけましょう。
修理では、種類が豊富なYKK製品の中から機能性や色味が近い製品に交換いたします。また状態の良い引き手は移植することが可能ですので、修理後でも見た目に違和感なく使用できます。
・ファスナーの生地が切れている、生地が擦れてきている
金属タイプの場合
・金属レールが欠けている
・レールが錆てきている
コイルタイプの場合
・レールが一部欠けている
・閉めてもファスナーが開いてしまう
口元バインダー交換・玉縁パイピング交換修理について
バッグの口元を革で縫い合わせているバインダーやバッグ全体を芯材と革で縁取る玉縁(パイピング)は、本体を補強する役目を持っています。しかし経年劣化や使用時の擦れによって革のひび割れや千切れ、芯材の露出などが発生します。
バインダーの交換では、同系色のレザーを使って再度縫い直します。玉縁(パイピング)修理では、損傷箇所周辺を巻き直す「部分補修」か、芯材から作り直す「一式交換」の2種類どちらかを依頼品の状態に合わせてご提案いたします。
・バインダーや玉縁(パイピング)のレザーに、ひび割れや千切れがある
・バインダーや玉縁(パイピング)のレザーが硬化している
・玉縁(パイピング)のレザーの下から芯材が出てきている
玉縁部分補修
7700円~(税込み)
補修箇所の玉縁(パイピング)の縫糸を解き、既存の芯材に汎用レザーを巻き直していきます。
※汎用レザーはオリジナルの色味に近づけますが、色ブレが起きる可能性がございます。
玉縁巻き直し
18700円~(税込み)
損傷した玉縁(パイピング)の縫糸をすべて解き、汎用の芯材、糸、レザーを使って新たに作成します。
※汎用素材を使うため、若干の厚みのブレや糸の色ブレが起こる可能性がございます。
ほつれ再縫製の補強については
縫製箇所のスレや糸のほつれを放置しておくと、その部分に大きな負荷がかかり、より大きな破損につながる場合があります。なるべく早い段階で再縫製による補強をオススメしています。
修理では同系色の糸を使用。ほつれた部分を覆うように広範囲で再縫製し補強します。
・ほつれた糸が見えている
・縫製箇所が擦れて、糸が切れそう
破れ補修や内袋交換について
エムシーエム(MCM)製のバッグのボディや裏地には、レザーやキャンバス生地、スウェード、コットンツイルといったさまざまな素材が使用されています。多様な質感を長く楽しみたいところですが、アクティブな生活には予期せぬ汚れやほつれ、破れなどのトラブルが起こるかもしれません。
部分的に損傷した場合は、対象箇所の内部に補強材を張り込み、元の縫製穴よりも深く縫い込んで生地を補強します。ダメージが大きい場合は、色と質感が似た素材へ全交換となります。作業の際は、デザインや装飾にズレが出ないよう慎重に行います。
クリーニングや染色(染め直し)やバニッシュ再塗装について
ナッパレザーやカーフレザーは経年変化とともに美しい色艶が現れてくるのが特徴ですが、濡れたまま放置したり、誤った場所で保管することで負担がかかり、シミや色スレ、カビ、退色、銀浮き、型崩れなどが起こります。
弊社では、無地の型押しレザーやスムースレザー製のクリーニングや染色が可能です。
またハンドルやコバの断面には、溶剤を使ったバニッシュ処理が行なわれていますが、トップコートが剥がれ、ベタつきや色味が剥がれしまうことがあります。
その場合は、一度断面の溶剤を全て剥がした後、下地作り→染色→仕上げ溶剤塗布の3工程からなるバニッシュ再塗装を施します。
部分染色
8800円~(税込み)
小物製品は6600円~(税込み)
四つ角のスレキズやワンポイントの退色には部分染色が可能です。現状の症状に合わせた色味を作成し部分的染色を行います。
※染色については大きさや構造により金額は異なります。
全体染色
22000円~(税込み)
小物製品は9900円~(税込み)
全体的な退色や表面部分に大きな黒ずみなどがある場合は、全体の染め直しがオススメです。
使用する染料の色味を作業前に入念に確認するため、イメージを損なうことはありませんので安心してご利用ください。
バニッシュ再塗装
6600円~(税込み)
ハンドルやコバ断面の溶剤に剥がれやベタつきがある場合は、バニッシュ再塗装が可能です。
※バニッシュ再塗装の料金は、製品の仕様や長さなどにより異なります。
コルサ(CORSA)での修理参考価格・納期目安
修理内容 | 参考価格(税込) | 納期目安 |
ハンドル交換(平手)/(丸手) | 14300円~/16500円~ | 24日~ |
ショルダーベルト交換 | 18700円~ | 24日~ |
根革交換 | 7700円~ | 18日~ |
レザーパーツ交換 | 6600円~ | 18日~ |
各種金具交換 | 4400円~ | 18日~ |
スライダー交換 | 4400円~ | 14日~ |
ファスナー交換 | 11000円~ | 18日~ |
口元バインダー交換 | 11000円~ | 20日~ |
玉縁部分補修 | 7700円~ | 19日~ |
玉縁パイピング巻き直し | 18700円~ | 22日~ |
ほつれ再縫製 | 2200円~ | 14日~ |
内装(内袋)破れ補修 | 6600円~ | 24日~ |
内装(内袋)交換 | 19800円~ | 18日~ |
クリーニング | 6600円~ | 18日~ |
部分染色/小物製品 | 8800円~/6600円~ | ※要確認 |
全体染色(染め直し)/小物製品 | 22000円~/9900円~ | ※要確認 |
バニッシュ再塗装 | 6600円~ | 18日~ |
※納期はご依頼品の修理内容や資材手配、混雑状況によって変動いたします。
エムシーエム(MCM)のメンテナンス方法について
・日陰、通気性の良い環境で保管してください。
・特殊形状や比較的大きいバッグなどは、使用後はアンコ(紙やビニールの袋)などを詰めて保管をオススメしています。
(直立させるための芯材が入っていますが、経年変化などで型崩れしやすくなります。)
・濡れた場合はクリームやスプレーなどは使用せず、乾いた布でこすらないよう速やかに水分を取って乾かしてください。
・汚れを拭き取る際は、アルコール系の溶剤やウェットティッシュなどは使わないようにしましょう。プリントのロゴや表面の塗料が剝がれてしまう恐れがあります。
・淡い色合いの製品は、ジーンズなどの色が濃い生地との摩擦によって色移りを起こす可能性があるので注意しましょう。
・香水や化粧水などに含まれるアルコールや油分は、損傷や劣化の原因になる恐れがあります。
・カバンに重い物を入れると損傷や型崩れを起こす場合があります。