「レザーパーツがボロボロになってきてしまった」
「中古バッグが正規店で修理できなくて困っています…」
「キャンバス生地の汚れが目立ってきたからクリーニングしたい」
このような修理依頼を、宅配鞄修理専門店コルサ(CORSA)では承ってきました。
ここでは、修理職人がよくあるトラブルや修理内容などを解説していきます。
ブレディー(Brady)の特徴
イングランド生まれのブレディーは、1887年にジョン・ブレディー(John BRADY)とアルバート・ブレディー(Albert BRADY)兄弟が立ち上げたブランドです。当初はレザー製ガンケースの製造会社でしたが、時代とともに狩猟やフィッシングのようなフィールドスポーツ用のバッグやグッズを手掛けるようになりました。数多ある製品の中でも1930〜40年代に製造されたバッグの図案や型は今でも踏襲されていて、デザイン性、耐久性、安全性がより進化しています。
ブランドのアイコンとなったキャンバス生地はツイン生地の間にポリウレタンの膜を挟んだ3層構造のドリルドロップという素材で、表面には防水加工が施されているため水や汚れが付きにくくなっています。さらに馬具仕様の真鍮製金具とイングリッシュ・ハーネスレザー、ミリタリー仕様のストラップなどで作り込まれており、どの製品もヘビーユースにオススメです。
正規販売はオンラインストアがメインとなっていて、日本のファッションブランド「オーラリー(AURALEE)」とコラボレーションした限定商品なども購入可能です。
修理依頼があったブレディー(Brady)製品
これまでコルサ(CORSA)では、ブレディー(Brady)のさまざまなバッグの修理を承ってきました。
申し込み前に、以下の内容も確認しておきましょう。
・販売証明書やレシートがあるか
・直営店、または公式オンラインストア購入品か
・初期不良に関しては、無償もしくは有償にて対応可能か
ブレディー(Brady)のオリジナルパーツや素材での修理をご希望の場合は、ブレディー(Brady)公式HPをご参照ください。
ブレディー(Brady)の修理について
ブレディー(Brady)正規店の場合
公式サイトに修理申し込みの窓口が明記されていないため、公式の問い合わせフォームより修理の旨をお伝えください。
正規店の場合はオリジナルパーツや素材で修理されますが、「修理代が高額」「納期がかかる」「代替品がない場合は断られる」ことがあるので、ご注意ください。
申し込み前に、以下の内容も確認しておきましょう。
・販売証明書やレシートがあるか
・直営店、または公式オンラインストア購入品か
・初期不良に関しては、無償もしくは有償にて対応可能か
ブレディー(Brady)のオリジナルパーツや素材での修理をご希望の場合は、ブレディー(Brady)公式HPをご参照ください。
コルサ(CORSA)の場合
店舗持ち込みや配送依頼の他、電話、メール、LINEにてお問い合わせとお見積りを承っております。修理は数千件の実績を持つ職人たちが行い、メーカー保証対象外のご相談に対応できる他、オリジナル品に類似したレザーや生地、金具、素材を使用することで費用を抑えた修理が行なえます。また修理後3か月保証制度を採用しておりますので、修理直後にトラブルが起きても安心です。
細かな納期や金額で不安な場合は、ブレディー(Brady)とコルサ(CORSA)での相見積もりがオススメです。
コルサ(CORSA)では、メーカーで断られてしまったトラブルの修理実績があります。諦めずにご相談ください。
まずは修理可否を聞いてみる
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問い合わせはメール・LINE・お電話にて承っております
ブレディー(Brady)の主なトラブルと修理実績
ブレディー(Brady)のバッグは、もともとフィッシングやハンティング用として生まれたため、耐久性能が突出した作りとなっています。日頃から手入れがしやすく長年使えるという利点がある一方で、3層構造のドリルドロップという特殊な生地、そしてイングランド・バーミンガムの自社工場で作られていることもあり、万一の故障があった場合の修理や相談が気軽にできないという難点があります。
ここからはブレディー(Brady)製品の主なトラブルと、コルサ(CORSA)での修理内容や交換実績をご紹介します。
ハンドル交換(平手・丸手)修理について
ブレディー(Brady)では、マルシェバッグ「TAMAR(テイマー)」やトートバッグ「CONDER(コンダー)」などに平手のブライドルレザーが使われています。平手ハンドルのレザーは、乾燥して革が擦り切れてしまったり、縫製がほつれたりするトラブルが多い傾向にあります。丈夫な素材だからといって些細な損傷を放置してしまうと修復できなくなることもありますので注意しましょう。
修理する際は、事前にハンドルの幅や長さなどを測定し、見た目の違和感がでないように同系色の汎用素材で新たなハンドルを作成いたします。
ハンドル部分の修理のタイミング
・レザーのひび割れや千切れ
・レザーが伸びてしまう
・丸手の場合、ハンドルの芯材が折れる、もしくは割れる
根革やレザーパーツ交換修理について
ストラップやハンドルをバッグにつなぎとめている根革やパーツは、ハーネス仕様のレザーが使われているので、馬の力に負けないほどの丈夫さがあります。しかし劣悪な保管や想定外の使用を続けることでレザーの劣化が早まり、亀裂やひび割れ、千切れといったトラブルが起こってしまうのです。
修理の際は、ブレディー(Brady)ならではの根革やレザーパーツの形状を緻密に測定。色味に合わせた同系色レザーを元に新たにパーツを作成しますので、違和感なくご使用いただけます。
使用年数が経ってくると経年劣化により、ショルダーの根革(付け根)は弱ってきてしまいに表面に亀裂やひび割れなど損傷してしまいます。
根革交換の際には該当箇所の縫製を解き、同系色の色味のレザーにて交換となります。
ショルダーベルト交換について
ブレディー(Brady)製品の大半はコットン製のストラップですが、フロム(FROME)やカートリッジバッグ(CARTRIDGE BAG)などにはブライドルレザーが使われています。ストラップ、レザーともに強い力に耐えられるようになっていますが、想定外の使い方やアクシデントでストラップの縫い目がほつれたり、レザーが切れて裁断面のコバが剥がれてしまったりする可能性はゼロではありません。
修理では、まず現状のベルトの長さや厚みなどを測定した後、オリジナルに似せた新たなベルトを作成いたします。お客様のご希望があれば、長さのカスタマイズも可能です。レザー素材の仕上げでは革のコバ(裁断面)を磨く「コバ磨き(コバ塗り)」や、革の端を内側に包むように折り曲げる「ヘリ返し」なども選択いただけます。
ショルダーベルト交換のタイミング
・レザーが乾燥して、ひびが割れている
・ベルトのレザーが伸びてしまう
・ベルトが歪んでいる
口元バインダー交換・玉縁パイピング交換修理について
バッグのデザインに溶け込んでいる玉縁(パイピング)や口元バインダーは、常に表に出ている特性上、乾燥しやすく、汚れや傷がつきやすい箇所でもあります。
バッグ口元のバインダーを修理する場合は、同系色のレザーを用意して交換。玉縁(パイピング)を修理する場合は、依頼品の状態に合わせて損傷箇所をレザーで巻き直す「部分補修」か、芯材から作り直す「一式交換」をご提案いたします。
玉縁(パイピング)交換修理のタイミング
・バインダーの帯レザーにひび割れや千切れがある
・玉縁(パイピング)のレザーが硬化している
・玉縁(パイピング)のレザーの下から芯材が出てきている
口元バインダー交換
11000円~(税込み)
トートバッグなどの口元やショルダーバッグの縁の箇所のバインダーの交換箇所がバインダーとなり、交換の際には同色系統のレザーにて交換となります。
玉縁部分補修
7700円~(税込み)
補修箇所の玉縁(パイピング)の縫糸を解き、既存の芯材に汎用レザーを巻き直していきます。
※汎用レザーはオリジナルの色味に近づけますが、色ブレが起きる可能性がございます。
各種金具・ホックに交換について
ブレディー(Brady)では、ナスカンやDカン、ホックなどのパーツに亜鉛と銅で合成された真鍮(ブラス)を使って、バッグの耐久性を上げています。真鍮(ブラス)は耐候性や不朽性に優れていますが、金具同士を留める力がゆるくなってしまったり、思わぬ衝撃で変形してしまうトラブルなどが考えられます。
故障したパーツは、修理前に機能や色味、サイズを確認し、同様の強度と色を持つ汎用品に交換します。
金具交換修理のタイミング
・金具部分が痩せてきている、歪んでいる
・ナスカン金具のレバーが固い、動かない
内装交換や破れ補修について
頑丈に作られているとは言え、思わぬ接触や荒い使い方次第で、バッグの表面や内袋が裂けたり、穴が開いてしまったり、汚れが付着してしまうことがあります。
ブレディー(Brady)のバッグ表面で使われているドリルドロップ生地は、素材同士を圧着して作られています。そのため、表面を修理する際に誤って素材を剝がしてしまうと生地が浮き上がってしまうということも。弊社では、損傷部分へ慎重に汎用生地を埋め込み、補強していきます。
内袋を交換する際は、お客様との色味のイメージ共有を密に行って素材を用意。生地のダメージが大きい場合は、色味が似た素材を寸法通りに作り直したものへ交換いたします。損傷の具合によって最適な補修方法をご案内します。
ほつれ再縫製について
ブレディー(Brady)のバッグを縫い上げている糸は伸縮性が高く、耐腐処理が施されているため、ほつれにくくなっています。しかし底や手元など接触が多いパーツでは、縫製のほつれやスレが現れることも。小さな症状でも放っておくと大きく破損する恐れがありますので、なるべく早い段階で再縫製をオススメしています。
修理では同系色の糸を使い、ほつれた部分を覆うように広範囲で再縫製し補強します。
ほつれ再縫製のタイミング
*ほつれた糸が見えている
*縫製箇所が擦れて、糸が切れそう
クリーニングや染色(染め直し)、バニッシュ再塗装について
頑丈で手入れが簡単な製品だとしても、長年愛用していると年季が入ってしまうもの。弊社では正規店が受け付けていないクリーニングや染色のご相談も承っております。
「部分染色」はレザーのみ対応、「全体染色」はレザーとキャンバス生地どちらも対応可能となっていて、バッグのリフレッシュだけでなく、自分だけのカスタマイズもお楽しみいただけます。
ご依頼品の状態、ご要望に合わせた修理をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
コルサ(CORSA)での修理参考価格・納期目安
修理内容 | 参考価格(税込) | 納期目安 |
ハンドル交換(平手)/(丸手) | 13200円~/16500円~ | 24日~ |
根革交換 | 6600円~ | 18日~ |
レザーパーツ交換 | 6600円~ | 18日~ |
ショルダーベルト交換 | 13200円~ | 24日~ |
口元バインダー交換 | 11000円~ | 20日~ |
玉縁部分補修 | 7700円~ | 19日~ |
玉縁パイピング巻き直し | 18700円~ | 22日~ |
各種金具交換 | 4400円~ | 18日~ |
内装(内袋)破れ補修 | 6600円~ | 24日~ |
内装(内袋)交換 | 18700円~ | 18日~ |
ほつれ再縫製 | 2200円〜 | 14日~ |
クリーニング | 8800円~ | 18日~ |
部分染色(レザーのみ) | 11000円~ | ※要確認 |
全体染色(染め直し) | 25300円~ | ※要確認 |
バニッシュ再塗装 | 7700円〜 | 18日〜 |
※納期はご依頼品の修理内容や資材手配、混雑状況によって変動いたします。
ブレディー(Brady)のメンテナンス方法について
・泥や汚れを乾かし、清潔なウエスなどで全体をブラッシングしましょう。 ・頑固な汚れがある場合は、歯ブラシなどの小さなブラシと少量の中性洗剤を使い、ツイル生地の目の方向にこすりながら取り除いてください。 ・直射日光の当たらない風通しの良い環境で保管しましょう。・ 型崩れ防止のため、バッグとポケットに紙(アンコ)を詰めて保管をオススメしています。 詳しいお手入れ方法については、公式HPでご確認ください。https://jp.brady1887.com/pages/product-care |
・泥や汚れを乾かし、清潔なウエスなどで全体をブラッシングしましょう。
・頑固な汚れがある場合は、歯ブラシなどの小さなブラシと少量の中性洗剤を使い、ツイル生地の目の方向にこすりながら取り除いてください。
・直射日光の当たらない風通しの良い環境で保管しましょう。・
型崩れ防止のため、バッグとポケットに紙(アンコ)を詰めて保管をオススメしています。
詳しいお手入れ方法については、公式HPでご確認ください。https://jp.brady1887.com/pages/product-care