「お気に入りのジャスミン(JASMINE)の内袋が汚れてしまった」

「ショルダーバッグのファスナーが壊れた」

「バッグのレザーパーツを新しくしたい」

このようなダニエル アンド ボブ(Daniel&Bob)製品の修理依頼を、宅配鞄修理専門店コルサ(CORSA)では承ってきました。

ここでは、修理職人の私達が皆様の大切なダニエル アンド ボブ(Daniel&Bob)製品を長くご使用いただくための修理方法やメンテナンスについて解説します。

目次

ダニエル アンド ボブ(Daniel&Bob)の特徴

ダニエル アンド ボブ(Daniel&Bob)のはじまりは1960年代、イタリア北部にある都市・フェラーラでダニエルとロベルト(英語名ボブ)が自宅のガレージを工房にして革小物の制作を始めました。二人の友人であったアンドレア・ボルトロッティ(Andrea Bortolotti)氏がブランドを引き継ぎ、会社を立ち上げたのが1977年のこと。最初はベルト販売からスタートしましたが、職人の高い技術と洗練されたデザインの良さが口コミで広がり、バッグや財布などの製品が増えていきました。

ダニエル アンド ボブ(Daniel&Bob)の代名詞といえるのが、縫製箇所をもデザインに落とし込む「一枚仕立て」の製法と、独自のレザー素材でしょう。それらをトートやショルダー、ボディバッグなどと組み合わせて生まれた、クロドーロ(CULODORO)、ジョシュア(JOSHUA)、ジャスミン(JASMINE)、ピッポ(PIPPO)、チェルカトーレ(CERCATORE)といったシリーズは定番で、今なお多くの人々を魅了しています。

修理依頼があったダニエル アンド ボブ(Daniel&Bob)製品

これまでコルサ(CORSA)では、ダニエル アンド ボブ(Daniel&Bob)のバッグや財布などを修理いたしました。

ダニエルアンドボブでの修理実績製品

クロドーロ(CULODORO)・レビン(LEVIN)・チェルカトーレ(CERCATORE)・ミニベイン(MINI BAIN)・トト ローディー(TOTO RODI)・ジャスミン(JASMINE)・フランチェスコ(FRANCESCO)

ダニエル アンド ボブ(Daniel&Bob)の修理について

ダニエル アンド ボブ(Daniel&Bob)正規店の場合

店舗で購入した場合は、購入店舗に修理の旨を伝えて見積もりを出してもらいましょう。オンラインストアで購入した場合は、公式サイトの問い合わせフォームから相談してください。

問い合わせする前に、以下の内容も確認しておきましょう。

問い合わせする前に、以下の内容も確認しておきましょう。
・販売証明書やレシートを持参しているか
・正規店、または公式オンラインストア購入品か
・初期不良に関しては、無償もしくは有償にて対応可能か

コルサ(CORSA)の場合

店舗持ち込みや配送依頼の他、電話、メール、LINEにてお問い合わせとお見積りを承っております。修理は数千件の実績を持つ職人たちが行い、メーカー保証対象外のご相談に対応できる他、オリジナル品に類似したレザーや金具、素材を使用することで費用を抑えつつ修理が可能です。

ダニエル アンド ボブ(Daniel&Bob)では、ハンドルをはじめ根革などのレザーパーツ、ナスカンやバネホックといった金具の交換に高い技術が必要とされます。

例えば、レザーパーツは厚みのあるものが多いので、再現する際は曲げシワなどが出ないよう細心の注意を払って作成している他、独特な形状が多い金具の交換では、縫製を解く際にレザーが裂けないよう慎重な作業を心掛けております。

細かな納期や金額で不安な場合は、正規店とコルサ(CORSA)での相見積もりがオススメです。

 
コルサ(CORSA)では、メーカーで断られてしまったトラブルの修理実績があります。
諦めずにご相談ください。

まずは修理可否を聞いてみる

ダニエル&ボブ(Daniel&Bob)の修理ならCORSAにお任せ
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CORSAは安心の修理後3か月保証
問い合わせはメール・LINE・お電話にて承っております

ダニエル アンド ボブ(Daniel&Bob)の主なトラブルと修理実績

ブランドのオリジナル素材で代表的なのが、ベジタブルタニング(草木鞣し)が施されたローディー (RODI)。使えば使うほど手に馴染む質感に育ち、経年変化によってより色艶が出てくるため、長く楽しめることで人気です。その分、日頃から正しいメンテナンスを行わないとシミや色褪せ、破れなどが起きてしまいます。さらにレザーのみならず、スライダーやファスナー、ハンドルなどの故障も後を絶ちません

ここからはダニエル アンド ボブ(Daniel&Bob)製品の主なトラブルと、コルサ(CORSA)での修理・交換実績をご紹介します。

ファスナーの不調やスライダー交換については

スライダーやファスナーは開閉を繰り返していくうちに金属部分が摩耗し、歪んで閉まらなくなったり、周辺の縫糸が解けてしまうことがあります。

ダニエル アンド ボブ(Daniel&Bob)では、バッグや小物のデザインに合わせたヨーロッパ製のものが使われている場合が多く、廃盤が原因で同種パーツが手に入らず正規店では修理を断られてしまうケースも少なくありません。

弊社では、種類が豊富なYKK製品の中から機能性や色味が近い製品をご用意いたします。また状態の良い引き手は移植することが可能ですので、修理後でも見た目に違和感なく使用できます。

コルサ ダニエルアンドボブ ファスナー交換 カルテ1
コルサ ダニエルアンドボブ ファスナー交換 カルテ2
ファスナーレールやスライダー交換のタイミング

・ファスナーの生地が切れている、生地が擦れてきている
金属タイプの場合
・金属レールがかけている
・レールが錆てきている
コイルタイプの場合
・レールが一部かけている
・閉めてもファスナーが開いてしまう

スライダー交換 一箇所

4400円~(税込み)

該当箇所の縫製を解き、色と機能性が似たYKKのスライダーに交換となります

ファスナー交換 一箇所

9900円~(税込み)

該当箇所の縫製を解き、同色系統の金属・樹脂製ファスナーに一式交換となります。
 
※状態の良い引手は、移植が可能です

ハンドル交換(平手・丸手)交換について

ダニエル アンド ボブ(Daniel&Bob)のバッグには、一枚仕立て、シワ加工、スウェードの貼り合わせといった特殊なレザーが採用されています。もちろんハンドルも同様で、デザインの一部を担う装飾や染色が施されている製品も多いです。ハンドルは、どれだけ大切に扱っても日頃から手が触れる場所のため、レザーの劣化や損傷は避けられません。

修理では、事前に丸手・平手ともにハンドルの寸法を、丸手はさらに芯材の厚みなどを測定。交換後の違和感を抑える同系色の汎用素材を使って新たなハンドルを作成いたします。

ハンドル修理のタイミング

*ハンドルの芯材が折れる、もしくは割れる
*レザーのひび割れや千切れ
*レザーが伸びてしまう

ダニエルアンドボブ ハンドル交換 2023 5/22
ダニエルアンドボブ ハンドル交換 2023 5/22 1

ダニエルアンドボブの製品では特殊な形状のレザーを採用にしておりますので長きにわたりタフな使用が可能な製品が多いですが、使用の際にメンテナンスを不足や負担がかかってしまった場合には損傷を起こす可能性があります。 

交換の際には修理品を確認後、同色系統のレザーにて作成が可能です。

ハンドル交換(平手)

13200円~(税込み)

交換前のハンドルの幅や厚み、長さなどを測定し、オリジナルに近い状態のレザーハンドルを作成いたします。

ハンドル交換(丸手)

15400円~(税込み)

内側の芯材の厚みを測定し、類似した芯材を選定して使用。表面は同色系統のレザーで作成し、交換を行います。

根革やレザーパーツ交換修理については

根革はバッグ本体とショルダーベルトをつなぐパーツで、バッグの中身がレザーの耐荷重を超えてしまうと千切れてしまうことがあります。その他にも乾燥による亀裂やひび割れが発生する場合も。

ダニエル アンド ボブ(Daniel&Bob)の根革やレザーパーツは、特殊な形をしていることが多いです。修理では、損傷した根革と同系色のレザーで同じ形を作成して取り付けします。また、中に芯材を入れて立体感を出す「肉盛り」といった特殊加工も忠実に再現しますので、違和感なく仕上がります。

根革交換

6600円~(税込み)

同系色のレザーを使って、同規格の新たな根革を作成いたします。

レザーパーツ交換

6600円~(税込み)

同系色のレザーを使い、新しいパーツを作成。「肉盛り」などの特殊加工も丁寧に再現いたします。

ショルダーベルト交換については

クロドーロ(CULODORO)やトト(TOTO)などのショルダーバッグには細いベルトがよく使われています。繊細なシルエットを演出してくれる大切なパーツですが、強い力が加わることで千切れやひび割れなどの劣化が起きてきます。

レザーの千切れや裁断面のコバ剥がれなどの交換修理では、元のベルトの長さや厚みを測った上で新たなベルトを作成いたします。コパの仕上げには、レザーのコバ(裁断面)を磨く「コバ磨き(コバ塗り)」、レザーの端を内側に包むように折り曲げる「ヘリ返し」の選択が可能です。またご希望によって長さのカスタマイズを行えます

ショルダーベルト交換のタイミング

*レザーが乾燥して、ひびが割れている
*ベルトのレザーが伸びてしまう
*ベルトが歪んでいる

ショルダーベルト交換

18700円~(税込み)

オリジナルに似せたベルトを作成します。コバ面は依頼品と同様のバニッシュ加工やヘリ返しに仕上げます。
 

口元バインダー交換・玉縁パイピング交換修理については

バッグ口元の縁を革で縫い合わせるバインダーや、バッグ全体を芯材で縁取る玉縁(パイピング)は、経年劣化や使用時の擦れによってひび割れや千切れなどが発生します。

バインダーの交換では、同系色のレザーを使って再度縫い直します。玉縁(パイピング)修理では、損傷箇所周辺を巻き直す「部分補修」か、芯材から作り直す「一式交換」の2種類どちらかを依頼品の状態に合わせてご提案いたします。

口元のバインダー・玉縁パイピング交換修理のタイミング

*バインダーや玉縁(パイピング)のレザーに、ひび割れや千切れがある
*バインダーや玉縁(パイピング)のレザーが硬化している
*玉縁(パイピング)のレザーの下から芯材が出てきている

口元バインダー交換

11000円~(税込み)

損傷した箇所の縫製を丁寧に解き、同系色のレザーで縫い直します。

玉縁部分補修

7700円~(税込み)

補修箇所の玉縁(パイピング)の縫糸を解き、既存の芯材に汎用レザーを巻き直していきます。
※汎用レザーはオリジナルの色味に近づけますが、色ブレが起きる可能性がございます。

玉縁パイピング巻き直し

18700円~(税込み)

損傷した玉縁(パイピング)の縫糸をすべて解き、汎用の芯材、糸、レザーを使って新たに作成します。
 
※汎用素材を使うため、若干の厚みのブレや糸の色ブレが起こる可能性がございます。

各種金具・ホックに交換ついては

トート、ブリーフケース、クラッチバッグ、ポーチなどのバッグ製品、財布やカードケースなどの小物製品には、ナスカンやDカン、ホックといった金具パーツが多く使われています。金具は劣化すると蓋が閉まらなくなったり、開閉できなくなったりと当初の機能が損なわれていきます

修理では故障したパーツの機能や色味、サイズを確認し、同様の強度と色の汎用品に交換しますので、修理後もすぐにご使用いただけます。

金具交換修理のタイミング

*金具部分が痩せてきている、歪んでいる
*ナスカン金具のレバーが固い、動かない
*ホック同士がくっつかない

ダニエルアンドボブの製品ではナスカンやDカン、ホックなどの金具パーツは欠かせません。しかし、どんな金具でも金属疲労や摩擦によって少しずつ劣化し、蓋が閉まらなくなったり、開閉できなくなったりと当初の機能が損なわれていきます。

修理では故障したパーツの機能や色味、サイズを確認し、同様の強度と色の汎用品に交換しますので、修理後もすぐにご使用いただけます。

金具交換修理のタイミング

*金具部分が痩せてきている、歪んでいる
*ナスカン金具のレバーが固い、動かない
*ホック同士がくっつかない

金具交換

4400円~(税込み)

金具の内径やサイズなどを確認し、同色系統の汎用品に交換します。

破れ補修や内袋交換について

ダニエル アンド ボブ(Daniel&Bob)独自の素材は、陰影感のあるローディー(RODI)、シボ革にスウェードを張り合わせたアルチェ(ALCE)、ソフトな肌触りのスプーニャ(SPUGNA)など現在9種類あります。それぞれに耐久度のあるものや柔らかい質感のものといった特色があるので、日頃から注意して扱わないと不意に傷つけてしまうことがあるかもしれません。同じように内袋も汚れやほつれ、破れなどのトラブルが付き物です。

部分的に損傷した場合は、対象箇所の内部に補強材を張り込み、元の縫製穴よりも深く縫い込んで生地を補強します。ダメージが大きい場合は、色と質感が似た素材へ全交換となります。

内装破れ補修

6600円~(税込み)

損傷箇所の縫製を解いた後、内側に補強材を張り込んで補修を行います。

内装(内袋)交換

18700円~(税込み)

オリジナルの色味に類似した生地で交換をいたします。

ほつれ再縫製については

縫製箇所のスレや糸がほつれている箇所がある場合、その部分に大きな負荷がかかってしまい製品が破損する恐れがあります。なるべく早い段階で再縫製による補強をオススメしています。

修理では同系色の糸を使い、ほつれた部分を覆うように広範囲で再縫製し補強します。

ほつれ再縫製のタイミング

*ほつれた糸が見えている
*縫製箇所が擦れて、糸が切れそう

ほつれ再縫製

2200円~(税込み)

同系色の糸を使い、損傷箇所より広範囲を再縫製して補修します。

クリーニングや染色(染め直し)やバニッシュ再塗装について

イタリアの職人・アルティジャーノ(Artigiano)たちから作り出されるベジタブルタニング(草木鞣し)レザーは、じっくりとエイジングが楽しめる製品です。しかし誤った手入れや保管をすることでシミや色スレ、カビ、退色、銀浮き、型崩れなどを引き起こしてしまうことがあります。

何らかの理由で汚れてしまった場合、弊社では正規店が受け付けていないクリーニングや染色が行なえます。

またハンドルやコバの断面には、溶剤を使ったバニッシュ処理が行なわれていますが、トップコートが剥がれ、ベタつきや色味が剥がれしまうことがあります。

その場合は、一度断面の溶剤を全て剥がした後、下地作り→染色→仕上げ溶剤塗布の3工程からなるバニッシュ再塗装を施します。

クリーニング

6600円~(税込み)

シミや汚れのある場合にはクリーニングにて清潔に保つことが可能です。

※クリーニング料金については大きさにより異なります。

部分染色

6600円~(税込み)
小物製品は4400円~(税込み)

四つ角のスレキズやワンポイントの退色には部分染色が可能です。現状の症状に合わせた色味を作成し部分的染色を行います。

※染色については大きさや構造により金額は異なります。

全体染色(染め直し

22000円~(税込み)
小物製品は8800円~(税込み)

全体的な退色や表面部分の黒ずみなどがある場合は全体の染め直しが可能です。

現状の色味と事前に再現し確認後染め直ししていきますので安心してご利用が可能です。

バニッシュ再塗装

5500円~(税込み)

断面の溶剤の剥がれやベタツキのある場合にはバニッシュ再塗装にて修理が可能です。 

※仕様や長さなどで金額は異なります。

コルサ(CORSA)での修理参考価格・納期目安

修理内容参考価格(税込)納期目安
スライダー交換4400円~14日~
ファスナー交換9900円~18日~ 
ハンドル交換(平手)/(丸手)13200円~/16500円~24日~
根革交換6600円~18日~
レザーパーツ交換6600円~18日~
ショルダーベルト交換18700円~24日~
口元バインダー交換11000円~20日~ 
玉縁部分補修7700円~19日~
玉縁パイピング巻き直し18700円~22日~
各種金具交換4400円~18日~
内装(内袋)破れ補修6600円~24日~
内装(内袋)交換18700円~18日~
ほつれ再縫製2200円~14日~
クリーニング6600円~18日~
部分染色/小物製品6600円~/4400円~※要確認
全体染色(染め直し)/小物製品22000円~/8800円~※要確認
バニッシュ再塗装5500円~18日~

※詳しい修理内容は上記をご参照ください。

※納期はご依頼品の修理内容や資材手配、混雑状況によって変動いたします。

ダニエル アンド ボブ(Daniel&Bob)のメンテナンス方法について

メンテナンス方法について

・必ず日陰、通気性の良い環境で保管しましょう。
・革を傷つけない柔らかい馬毛ブラシで日常的にブラッシングしてください。
・革表面に細かい汚れや傷がある場合は、皮革製品専用クリーナーで表面の汚れを落とし、馬毛のブラシでクリームやバームを塗布しましょう。
・月に一度、角や縁の傷や色褪の補修をしてください。
 
※誤ったケアや道具を使うとかえって革のシミや劣化を促進してしまいますので、ダニエル
アンド
ボブ(Daniel&Bob)推奨のケア用品を使用することをオススメします。
※ケアやリペアの方法は、公式サイト(https://www.danielandbob.jp/mainte)でご確認いただけます。

ベジタブルタンニン鞣しならではの経年変化を長く楽しみたい方は、ぜひコルサでメンテナンスを。