「大切にしていた万双のレザーバッグに、キズやシミが……」
「長く使ってきたダレスバッグのハンドルが傷んで、持つのが不安」
「愛用の財布のファスナーが引っかかって、うまく閉まらない」
そんな革製品ならではのトラブルについて、店頭・郵送対応の鞄修理専門店「CORSA(コルサ)」には全国から日々たくさんのご相談が届いています。
このページでは、万双のバッグや財布に見られるトラブルと、その修理内容について、スタッフがわかりやすくご紹介します。「万双 バッグ 修理」や「万双 財布 ファスナー直したい」といったキーワードでご検索の方は、修理の流れや費用の目安を確認することができるので、ぜひ参考にしてください。
万双の特徴
万双は、東京・上野のアメ横に店舗を構える日本発のレザーブランドです。1995年の創業以来、「世界最高峰の品質と常識的な価格」という理念のもと、職人の手仕事による丁寧なものづくりを徹底し続けています。
ステッチには手縫いとミシン縫いを組み合わせた独自の「菱縫い」/を行い、/真鍮の削り出しによる金具ハンドル内部には汎用ゴム芯などではなく専用のレザー芯を使用。革には国産牛の革から作る「双鞣和地(そうなめしわじ)」やブライドルレザーやクロムエクセル(オイルド・レザー)、艶やかで耐久性に優れたコードバンなどを採用しています。すべて手作業で行われるコバの仕上げは、まるで一枚革のような美しい仕上がりが特徴です。
代表的なアイテムには、重厚で存在感のあるダレスバッグ(ドクターズバッグ)、日常使いに便利なトートバッグ、ビジネスシーンに活躍するブリーフケースなどがあり、いずれも機能性と曲線美を兼ね備えたデザインが魅力的。財布や名刺入れ、IDケースといった革小物も人気が高く、ギフト需要もあります。
販売は直営店と公式オンラインショップのみに限定し、大量生産は行っていません。近年はクラシックな革製品に加え、キャンバス生地のリュックも登場。さらに、YouTubeやSNSを通じてブランドの魅力を発信し続け、新たなファン層の獲得にもつなげています。
万双の修理について
万双正規店の場合
正規店での修理をご希望の場合は、購入を証明できる書類をご用意のうえ、事前に電話または問い合わせフォームからご連絡ください。その後、対象製品を店舗へ持ち込むか、郵送での対応となります。
正規店では、純正の素材やオリジナルのパーツを使用した修理を受けられるのが大きなメリットです。ただし、「修理費用が高くなりがち」「完了までに時間がかかる」「代替部品がない場合は修理不可となる」など、いくつか注意点もあります。
申し込み前に、以下の内容も確認しておきましょう。 ・販売証明書やレシートがあるか ・直営店、または公式オンラインストア購入品か ・初期不良に関しては、無償もしくは有償にて対応可能かどうか |
コルサ(CORSA)の場合
店舗持ち込みや配送依頼の他、電話、メール、LINEにてお問い合わせとお見積りを承っております。修理は数千件の実績を持つ職人たちが行い、メーカー保証対象外のご相談に対応/できる他、オリジナル品に類似したレザーや生地、金具、素材を使用することで費用を抑えた修理が行なえます/。また修理後3か月保証制度を採用しておりますので、修理直後にトラブルが起きても安心です。
細かな納期や金額で不安な場合は、万双とコルサ(CORSA)での相見積もりがオススメです。
まず修理可否を確認してみる
コルサ(CORSA)では、メーカーで断られてしまったトラブルの修理実績があります。
諦めずにご相談ください。
万双の修理ならCORSAにお任せ
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CORSAは安心の修理後3か月保証
問い合わせはメール・LINE・お電話にて承っております
万双の主なトラブルと修理実績
万双のバッグには、独自に開発した国産レザー「双鞣和地(そうなめしわじ)」をはじめ、シボ感(革の凹凸)を強調したシュリンクレザーや、アメリカ・シカゴの老舗タンナー「ホーウィン社」のブライドルレザーやクロムエクセル、美しい艶を持つコードバンレザーなど、個性豊かな素材が使用されています。これらの革素材は、耐久性が高く経年変化を楽しめる反面、擦り傷やシミが目立ちやすいという特徴もあります。
長く愛用できるレザーアイテムだからこそ、まずはよく起こるトラブルを知り、日々の使い方や定期的なメンテナンスを意識することが大切です。たとえば、バッグの角の擦れや縫い糸のほつれ、ファスナーの不調といった症状は、使用年数や頻度にかかわらず起こりやすいものです。気になる不具合が小さなうちに対処することで、深刻なダメージや急な買い替えを防ぐことにもつながります。
万が一、レザーの破れやパーツの劣化などが発生した場合には、修理という選択肢があります。ここからは万双製品の主なトラブルと、コルサ(CORSA)での修理内容や交換実績をご紹介します。
スライダー・ファスナーの交換について
万双のバッグは機能美を追求したミニマルなデザインと、それに調和する上質なスライダーやファスナーが特徴です。こうした金具類は日常的に使用されるパーツでもあるため、経年による劣化や不具合が起こりやすい箇所の一つです。たとえば、レール(エレメント)の歪みやスライダーの破損、縫製部分の糸ほつれなど、症状は多岐にわたります。
こうしたスライダーやファスナーのトラブルに対しては、バッグ全体の状態を丁寧に確認したうえで、適切な修理をご提案しています。できる限り万双オリジナルの雰囲気を損なわないよう、交換する金具やテープ類も慎重に選定し、違和感のない自然な仕上がりを心がけています。また、引き手などのパーツが破損していない場合には、既存の部品を活かして再利用するなど、修理内容も柔軟に対応可能です。
• ファスナーのテープ部分が擦り切れていたり、生地が裂けている
• 金属ファスナーの場合、レール(エレメント)が欠けている、またはサビが出てきている
• コイルファスナーの場合、一部のレールが浮いたり破損している
• スライダーを動かしても、ファスナーの口が閉じず開いたままになってしまう
ハンドル交換(丸手・平手)修理について
万双では、ダレスバッグ、トートバッグ、ブリーフケース、ボストンバッグなど、ほとんどの製品に平手や丸手のハンドルが採用されています。これらのハンドルは本体と同じレザー素材で作られていることが多く、乾燥や金具との摩擦、長年の使用によって表面の擦れや縫い目のほつれが生じることがあります。
一般的な丸手ハンドルでは、内部に仕込まれた芯材が劣化して割れてしまうこともありますが、万双ではゴム芯ではなくレザー芯を用いることで、非常に高い耐久性を実現/しています。その持ち手は使い込むほどに手に馴染み、使い手に合わせて変化していく経年変化も楽しめる/のが魅力です。
ただし、外からは見えない内部の不具合が進行している場合もあり、気づかずに使い続けると破れが広がったり、バッグ全体のバランスに悪影響を及ぼすこともあります。違和感を覚えた際には、早めに相談することが大切です。
修理の際は、ハンドルの長さや幅、取り付け位置を丁寧に測定し、質感や色味の近い素材を選んで新たに作成。仕上がりの自然さにも配慮し、修理後もこれまで通りの感覚でバッグを使い続けられるよう対応しています。
• 持ち手のレザーにひび割れや裂けが見られる
• レザーが伸びてきて、持ちにくくなった
• 丸手ハンドルの中にある芯が折れたり、パキッと割れたような感触がある
根革やレザーパーツ交換修理について
万双のバッグに使用されている根革やその他のレザーパーツは、必要最小限にとどめられた構成でありながら、ショルダーバッグやクラッチバッグ、バックパックといった製品の構造を支える重要な役割を果たしています。
こうしたパーツは、日常的な使用によって徐々に縫製糸の劣化や荷物の重みによる負担が影響し、ひび割れや破れ、亀裂といったトラブルが生じることが少なくありません。
当店では、バッグの印象を損なわないよう現状のパーツのサイズ、厚み、色味を細かく確認し、できる限り質感の近いレザーを選定して新たに製作。万双ならではの上質さと存在感を守りながら、自然で違和感のない仕上がりを目指して丁寧に修理を行っています。
ショルダーベルト交換について
万双のショルダーバッグ、ワンショルダー、ボディバッグには、本体と同様のレザーを使用したショルダーストラップが備えられています。これらのモデルでは、レザーを二枚貼り合わせて強度を高めており、重い荷物にも耐えられる堅牢なつくりが特徴です。
しかし、長年の使用によりストラップ部分に負担が蓄積すると、縫い目のほつれやレザーの裂け、コバ(裁断面)の剥がれといったトラブルが発生することがあります。特にショルダーストラップは頻繁に動きが加わるため、バッグの中でも傷みやすいパーツのひとつです。
修理では、オリジナルの雰囲気をできるだけ損なわないよう、ストラップの長さ・厚み・革の質感まで細かくチェックし、ショルダーベルトを製作いたします。ご要望に応じて長さの調整や仕様変更も可能です。仕上げ方法は、コバ磨き(コバ塗り)やヘリ返し仕上げから選べるため、仕上がりの美しさにもこだわりたい方にもご満足いただけます。
・レザー表面に乾燥やひび割れが見られる
・使い込むうちにレザーが伸びて、長さや形が変わってしまった
・ストラップ全体に歪みが出て、持ちにくさや違和感を感じる
バインダー交換・玉縁パイピング交換修理については
万双のバッグに丁寧に施されている玉縁(パイピング)や口元のバインダーは、バッグの形状と耐久性を保つうえで非常に重要なパーツです。しかし、これらの部分は外側に配置されているため、日常使用の中で擦れやすく、摩耗や傷、レザーの割れといった劣化が起こりやすい箇所でもあります。
特にパイピング部分は、万双ではプラスチックの芯材を使わずレザーのみで立体的な形状を保つ独自構造を採用。そのため、芯材の飛び出しといったトラブルは起きない反面、レザー自体のひび割れや縫製糸の劣化には注意が必要です。
玉縁パーツの修理・交換に際しては、元のデザインや質感にできる限り近いレザーを厳選。自然な仕上がりを目指して作業を行います。損傷の程度に応じて、部分的な巻き直しによる補修、もしくはパーツ全体の一式交換をご提案。見た目の美しさだけでなく、手に触れたときのなじみや使い心地にもこだわりながら、丁寧に修理いたします。
・レザー部分にひび割れや裂けが見られる
・レザーが硬くなり、しなやかさが失われている
・中に入っている芯材が露出してきている
玉縁パイピング部分補修
8800円~(税込み)
玉縁パイピング交換については
該当箇所の縫製を解き似寄りの色のレザーにて巻き直していきます。
※玉縁パイピング交換については汎用のレザーにて巻き直しとなりますので、修理後はレザーの色ブレの可能性があります。
パイピング交換一式
18700円~(税込み)
パイピング交換一式については
該当箇所の縫製を解き似寄りの色のレザーにて巻きなおしていきます。
※その際に汎用の芯材や糸にて作り直しますので、若干の厚みのブレや糸目の色ブレが起こる可能性がございますことを予めご了承ください。
各種金具交換について
万双の金具には、ロービキダレスバッグや細マチダレスバッグの手管・錠前、ロービキトートバッグのビスなど、真鍮の削り出しによるオリジナルパーツが多数あります。重厚感のある質感と上品な光沢、そして高い耐久性が魅力です。
とはいえ、これらの金具は使用頻度の高い箇所に取り付けられているため、強い衝撃や不意な力が加わることで、変形や破損が起こることもあります。特にフロントホックや錠前などは、不具合が生じやすいパーツのひとつです。
当店では、破損した金具の形状・サイズ・色味を丁寧に確認し、できる限り近い強度と質感を持つ代替パーツでの交換を行います。正規店での交換対応が難しい場合でも、見た目や使い心地に配慮しながら修理いたしますので、修理後も違和感なく長くご使用いただけます。
•金具が痩せてきて形が変わった、または歪みが出てきた
•ナスカン金具のレバーが固く、動かしづらい・戻らない
•ホック同士がうまく噛み合わず、しっかり留まらない
内装交換や破れ補修について
万双のバッグでは、多くのラインの内装素材としてピッグスエード(豚革の起毛素材)が採用されています。これはクロム鞣しを施した豚革をサンドペーパーなどで起毛加工したもので、通気性が良く、摩擦にも強いという特長があります。その一方で、砂埃が入り込んだり、急な雨濡れや荷物の出し入れの際に、思わぬ破れや汚れが生じることもあります。
こうしたトラブルに対し、当店では似寄りの色の生地やレザーにて内装の修理や交換に対応しています。まずは劣化や損傷の程度を丁寧に確認した上で、できる限り元の色味や質感に近い素材を選定。全面の張り替え/はもちろん、一部の破れや汚れに対しては、必要な箇所のみを補修する「部分交換」/での対応も可能です。
ほつれ再縫製について
万双のバッグには、糸が斜めに収まる独自の「菱縫い」が施されており、美しさと耐久性を兼ね備えています。ただし、底面やハンドルの付け根など力がかかる部分では、擦れや引っ張りによって糸がほつれたり細くなったりすることもあります。小さなほつれでも放置すると生地の裂けや型崩れにつながるため、早めの再縫製がおすすめです。
修理では、オリジナルの縫い目に自然に馴染む糸の色や太さを選定し、傷んだ部分だけでなく、周辺も含めた再縫製で丁寧に補強します。仕上がりにも配慮し、バッグ本来の上質な雰囲気を損なわない自然な修理を心がけています。
・ステッチの一部が浮いている、または糸が見えている
・負荷のかかる箇所で、糸が細くなり切れかけている
クリーニングや染色(染め直し)、バニッシュ再塗装について
万双のレザー製品は、使い込むほどに味わいが増し、手入れのしやすさでも高く評価/されています。ただし、どれほど上質な革でも、日々の使用でホコリや皮脂汚れが蓄積し、保管状態やケアの方法次第で、シミ・色ムラ・銀面の浮き・色あせといったトラブル/が起こることもあります。
当店でのレザークリーニングでは染色補修も行っており、バッグの状態に応じて部分補修から全体の染め直し、幅広くご提案可能/です。また、ハンドルやコバ(裁断面)のバニッシュ加工が剥がれたりベタついた場合には、旧塗膜の除去・下地処理・再塗布という工程を丁寧に行い、質感や見た目の美しさを復元いたします。
部分染色
11000円~(税込み)
該当箇所周辺のキメを整えてから、染料を似寄りの色に調合し、染色作業を行います。
※著しいスレやキズを染色する場合、色の濃淡が多少出てしまうことを予めご了承ください。
全体染色
25300円~(税込み)
表面のレザーに付いた汚れなどを取り除いた後、オリジナルの色味に合わせた染料で染色を行います。
※著しいスレやキズを染色した場合、色の濃淡が多少出てしまうことを予めご了承ください。
バニッシュ再塗装
5500円~(税込み)
コバ断面の溶剤に剥がれやベタツキがある場合は、バニッシュ再塗装が可能です。
※バニッシュ再塗装の料金は、製品の仕様や長さなどにより異なります。
小物製品の修理について
万双では、名刺入れや定期入れ、シューホーン(靴べら)など、日常使いに便利な革小物も豊富に取り揃えています。いずれもバッグと同じ上質で丈夫なレザーを使用していますが、長年の使用で縫い目が擦れてきたり、ホックの留まりが悪くなったり、ラウンド長財布やペンケースではファスナーの動きが悪くなるなど、少しずつ不具合が出てくることもあります
ファスナー交換では、もとの雰囲気を損なわないように/色や質感の近い素材を付け直し、引き手に問題がなければそのまま移植。ステッチの補修は、元の糸色に合わせて広めに縫い直し、目立たずしっかりと直します/。ホック交換の際も、できるだけ近い色味の無地のものを使い、オスメス一式で交換しています。
長財布などでよくあるマチ部分の修理も、開閉部を一度ほどいて、近い色味のレザーで作り直すことで自然な仕上がりに。内装交換の場合は、中をすべて分解してから正確に採寸し、新しい素材で丁寧に仕立て直します。
コルサ(CORSA)での修理参考価格・納期目安
修理内容 | 参考価格(税込) | 納期目安 |
スライダー交換 | 5500円~ | 14営業日〜 |
ファスナー交換 | 11000円~ | 18営業日〜 |
ハンドル交換(平手)/(丸手) | 15400円~/18700円~ | 24営業日〜 |
根革交換 | 11000円~ | 18営業日〜 |
レザーパーツ交換 | 7700円~ | 18営業日〜 |
ショルダーベルト交換 | 18700円~ | 24営業日〜 |
口元バインダー交換 | 11000円~ | 20営業日〜 |
玉縁部分補修 | 8800円~ | 19営業日〜 |
玉縁パイピング巻き直し | 18700円~ | 22営業日〜 |
内装(内袋)破れ補修 | 8800円~ | 24営業日〜 |
内装(内袋)交換 | 18700円~ | 18営業日〜 |
ほつれ再縫製 | 2200円〜 | 14営業日〜 |
クリーニング | 5500円~ | 18営業日〜 |
部分染色/小物製品 | 11000円~/4400円〜 | ※要確認 |
全体染色(染め直し)/小物製品 | 25300円~/16500円〜 | ※要確認 |
バニッシュ再塗装 | 5500円〜 | 18営業日〜 |
(小物)リステッチ 1箇所 | 3300円〜 | 7営業日〜 |
(小物)マチ交換 | 11000円〜 | ※要確認 |
(小物)ホック一式交換 | 4400円〜 | 14営業日〜 |
(小物)ファスナー交換 | 11000円〜 | 18営業日〜 |
(小物)スライダー交換 | 5500円〜 | 10営業日〜 |
(小物)内装交換 | 15400円〜 | ※要確認 |
※詳しい修理内容は上記をご参照ください。
※納期はご依頼品の修理内容や資材手配、混雑状況によって変動いたします。
万双のメンテナンス方法について
銀面(革の表面)の浮きを防ぐため、濡れたときは、すぐに柔らかい布で優しく水気を拭き取りましょう。 ・使用前に革用防水スプレーを軽く吹きかけておくと、汚れやシミの予防になります。 ・保管は直射日光を避け、風通しの良い涼しい場所で。 ・革が乾いてきたら、専用クリームで保湿をしてください。 ・長期保管時は乾かしてから詰め物を入れ、布袋に入れて収納。乾燥剤は革対応のものを。 ・財布などは型崩れ防止のため、ポケットではなくバッグに入れて持ち歩きましょう。 詳細は公式HP(https://www.mansaw.net/f/faq)をご参照ください。 |