「ホックが壊れてしまった」
「ショルダーベルトを新しくしたい」
「ほつれたところを直してほしい」
このようなホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)製品の修理依頼を、宅配鞄修理専門店コルサ(CORSA)では承ってきました。
ここでは、修理職人の私達が皆様の大切なホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)製品を長くご使用いただくための修理方法やメンテナンス方法について解説します。
- ホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)の特徴
- ホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)の修理について
- ホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)の主なトラブルと修理実績
- ファスナーの不調やスライダー交換については
- スライダー交換 一箇所
- ファスナー交換 一箇所
- ハンドル交換(平手・丸手)交換については
- ハンドル交換(平手)
- ハンドル交換(丸手)
- 根革やレザーパーツ交換修理については
- 根革交換
- レザーパーツ交換
- ショルダーベルト交換については
- ショルダーベルト交換
- 口元バインダー交換・玉縁パイピング交換修理については
- 口元バインダー交換
- 玉縁部分補修
- 玉縁パイピング巻き直し
- 内装交換や破れ補修については
- 内装破れ補修
- 内装(内袋)交換
- 各種金具・ホックに交換ついては
- 金具交換
- ほつれ再縫製については
- ほつれ再縫製
- クリーニングや染色(染め直し)やバニッシュ再塗装について
- クリーニング
- 部分染色
- 全体染色(染め直し
- バニッシュ再塗装
- コルサ(CORSA)での修理参考価格・納期目安
- ホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)のメンテナンス方法について
- ホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)の高品質なレザー製品をより長く楽しみたい方は、ぜひ弊社にご相談ください。
ホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)の特徴
ホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)は、ホワイトハウスとサミュエル・コックスの2人が1875年に創業したイギリスの老舗レザーブランドです。創業当初は馬具を中心に製造していましたが、耐久性のあるイングリッシュブライドルレザー加工のノウハウを生かした製品を手掛けるように。気品あるデザインとナチュラルな革の風合いが特徴で、財布(ウォレット)や名刺入れ、長財布、キーケース、ベルトといった小物製品をはじめ、ボストンバッグやブリーフケースなども根強い人気があります。
ブライドルレザー御三家としてその名を世界中に広めましたが、後継者不足によって2022年12月に事業廃止に。残念ながら新たな製品とは出合えなくなってしまいましたが、今あるグッズを正しくケアして長く楽しみましょう。
修理依頼があったホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)製品
これまでコルサ(CORSA)では、ホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)のバッグや財布などを修理いたしました。
L8948 BRIEFCASE・L8095 BOSTON ・S3253 MINI 3FOLD WALLET・S9692 KEY CASE WITH RING ・S2622 LONG ZIP WALLET
ホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)の修理について
ホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)正規店の場合
前述の通り、本社事業廃止に伴い正規窓口であるWHC工場の修理受付は終了しております。代わりに、2023年2月から日本総代理店直営店「株式会社グリフィンインターナショナル」が、国内の提携業者による修理を公式HP「FRAME」(https://www.frame.jp/blog/all/whitehousecox_repaie/)で受付中です。
正規サービスでなくなるため、革関連の修理が断られたり、純正以外のパーツや素材で修理されたりする場合がありますので詳しくはHPにてご確認ください。
申し込み前に、以下の内容も確認しておきましょう。
・販売証明書やレシートを持参しているか
・直営店、または公式オンラインストア購入品か
・初期不良に関しては、無償もしくは有償にて対応可能か
コルサ(CORSA)の場合
店舗持ち込みや配送依頼の他、電話、メール、LINEにてお問い合わせとお見積りを承っております。修理は数千件の実績を持つ職人たちが行い、メーカー保証対象外のご相談に対応できる他、オリジナル品に類似したレザーや金具、素材を使用することで費用を抑えつつ修理が可能です。
また上記の日本総代理店直営店では断られてしまう革の修理やクリーニングなどのご相談も随時承っております。
細かな納期や金額で不安な場合は、FRAMEとコルサ(CORSA)での相見積もりがオススメです。
コルサ(CORSA)では、メーカーで断られてしまったトラブルの修理実績があります。
諦めずにご相談ください。
まずは修理可否を聞いてみる
ホワイトハウスコックス(whitehouse-cox)の修理ならCORSAにお任せ
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問い合わせはメール・LINE・お電話にて承っております
ホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)の主なトラブルと修理実績
製品に主に使用されているイングリッシュブライドルレザーは、約10週間かけて丁寧にタンニン鞣し処理された丈夫な素材です。耐久性に優れているとはいえ、汚れや傷が少しずつ増えてしまうもの。さらにスライダーやファスナー、ハンドルなどのパーツが故障してしまうこともあるでしょう。
ここからはホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)製品の主なトラブルと、コルサ(CORSA)での修理・交換実績をご紹介します。
ファスナーの不調やスライダー交換については
スライダーやファスナーは、金属部分が歪んで閉まらなくなった、テープの縫糸が解けてしまったという修理相談が大半を占めています。
ホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)などのUK(イギリス)およびEU関連のブランドでは、ヨーロッパ製のファスナーを使用している場合が多々あります。重厚感のあるデザインと滑らかな開閉が特徴ですが、同種パーツが手に入らないことも。
弊社では、バリエーション豊かなYKK製品と機能性や色味が近いファスナーやスライダーに交換します。また状態の良い引き手は移植することが可能ですので、修理後でも見た目に違和感なく使用できます。
*スライダーを閉めても、口が開いてしまう
*ファスナーの生地(テープ)が裂けている
*スライダーを動かそうとしても固くて動かない
*レールの金具が損傷している、錆びている
ハンドル交換(平手・丸手)交換については
ホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)のボストンバッグやブリーフケースには、丸手ハンドルがよく使われています。ハンドルには中芯と呼ばれる素材が使われていて、長期間使用していると中芯が劣化して割れ、表面のレザーを内側から傷むことや、レザー本体がに伸びることが考えられます。
修理では、事前に丸手・平手ともにハンドルの寸法を、丸手はさらに芯材の厚みなどを測定。交換後の違和感を抑える同系色の汎用素材を使って新たなハンドルを作成いたします。
*ハンドルの芯材が折れる、もしくは割れる
*レザーのひび割れや千切れ
*レザーが伸びてしまう
根革やレザーパーツ交換修理については
バッグ本体とショルダーベルトをつなぐ役割を持つ根革には、荷重が大きくかかるため耐えきれずレザーが千切れてしまうことが多々あります。同じようにスライダーなどに使われているレザーパーツが千切れてしまうケースも。
修理では、損傷した根革と同系色のレザーで同じ形を作成して取り付けします。また、中に芯材を入れて立体感を出す「肉盛り」といった特殊加工がされている場合も忠実に再現しますので、違和感なく仕上がります。
ショルダーベルト交換については
根革と同様、毎回強い力が加わってしまうショルダーベルトにもトラブルが頻繁に起こります。
レザーの千切れや裁断面のコバ剥がれなどの交換修理では、元のベルトの長さや厚みを測った上で新たなベルトを作成いたします。コパの仕上げには、レザーのコバ(裁断面)を磨く「コバ磨き(コバ塗り)」、レザーの端を内側に包むように折り曲げる「ヘリ返し」の選択が可能です。またご希望によって長さのカスタマイズを行えます。
*レザーが乾燥して、ひびが割れている
*ベルトのレザーが伸びてしまう
*ベルトが歪んでいる
口元バインダー交換・玉縁パイピング交換修理については
バインダーとは縁を革で縫い合わせている箇所のことで、バッグの口元に施されていることが多いです。玉縁(パイピング)とはバッグを縁取っているパーツで、芯材が使われています。
どちらもバッグの耐久性を向上する役割を担っており、劣化や擦れによるひび割れ・千切れなどでボロボロになってしまうことも少なくありません。
バインダーの交換では、同系色のレザーを使って再度縫い直します。玉縁(パイピング)修理では、損傷箇所周辺を巻き直す「部分補修」か、芯材から作り直す「一式交換」の2種類どちらかを依頼品の状態に合わせてご提案いたします。
*バインダーや玉縁(パイピング)のレザーに、ひび割れや千切れがある
*バインダーや玉縁(パイピング)のレザーが硬化している
*玉縁(パイピング)のレザーの下から芯材が出てきている
玉縁部分補修
7700円~(税込み)
補修箇所の玉縁(パイピング)の縫糸を解き、既存の芯材に汎用レザーを巻き直していきます。
※汎用レザーはオリジナルの色味に近づけますが、色ブレが起きる可能性がございます。
玉縁パイピング巻き直し
18700円~(税込み)
損傷した玉縁(パイピング)の縫糸をすべて解き、汎用の芯材、糸、レザーを使って新たに作成します。
※汎用素材を使うため、若干の厚みのブレや糸の色ブレが起こる可能性がございます。
内装交換や破れ補修については
ホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)のトートバッグやブリーフケースの外装には、ブライドルレザーの他にキャンバス生地(帆布)が使われているものがあります。どちらも耐久性に優れていますが、鋭利なものとの接触で生地が傷んでしまうことも。内袋も汚れやほつれ、破れなどの損傷が付きものです。
部分的に損傷している場合は、対象箇所の内部に補強材を張り込み、元の縫製穴よりも深く縫い込んで生地を補強します。ダメージが大きい場合は、色と質感が似た素材へ全交換となります。
各種金具・ホックに交換ついては
ホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)の主力製品といえる小物製品には、ナスカンやDカン、ホックなどの金具パーツは欠かせません。しかし、どんな金具でも金属疲労や摩擦によって少しずつ劣化し、蓋が閉まらなくなったり、開閉できなくなったりと当初の機能が損なわれていきます。
修理では故障したパーツの機能や色味、サイズを確認し、同様の強度と色の汎用品に交換しますので、修理後もすぐにご使用いただけます。
*金具部分が痩せてきている、歪んでいる
*ナスカン金具のレバーが固い、動かない
*ホック同士がくっつかない
ほつれ再縫製については
バッグや小物製品を長年愛用していると、縫製箇所がスレてしまったり、糸がほつれてしまうことがあります。最初は気にならないサイズだったとしても、そのまま放置していると、その部分に負荷がかかり次第に大きな損傷になる恐れがあります。小さなスレやほつれが発生した場合は、なるべく早い段階で再縫製による補強をオススメしています。
修理では同系色の糸を使い、ほつれた部分を覆うように広範囲で再縫製し補強します。
*ほつれた糸が見えている
*縫製箇所が擦れて、糸が切れそう
クリーニングや染色(染め直し)やバニッシュ再塗装について
ホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)のブライドルレザー(牛革)はカラーバリエーションが比較的あり、そのやわらかい風合いを楽しんでいる方もいらっしゃることでしょう。しかし不十分な手入れや誤った保管方法によって、シミや色スレ、退色、銀浮き、型崩れなどが起きてしまうことがあります。
弊社では、正規店が受け付けていないクリーニングや染色が可能で、ご依頼品の状態に合わせた細やかな補修をご提案いたします。
またハンドルやコバの断面には、溶剤を使ったバニッシュ処理が行なわれていますが、何らかの原因でトップコートが剥がれ、ベタつきや色味が剥がれしまうことがあります。
その場合は、一度断面の溶剤を全て剥がした後、下地作り→染色→仕上げ溶剤塗布の3工程からなるバニッシュ再塗装を施します。
部分染色
6600円~(税込み)
小物製品は4400円~(税込み)
四つ角のスレキズやワンポイントの退色には部分染色が可能です。現状の症状に合わせた色味を作成し部分的染色を行います。
※染色については大きさや構造により金額は異なります。
コルサ(CORSA)での修理参考価格・納期目安
修理内容 | 参考価格(税込) | 納期目安 |
スライダー交換 | 4,400円~ | 14日~ |
ファスナー交換 | 9,900円~ | 18日~ |
ハンドル交換(平手)/(丸手) | 13,200円~/15,400円~ | 24日~ |
根革交換 | 6,600円~ | 18日~ |
レザーパーツ交換 | 6,600円~ | 18日~ |
ショルダーベルト交換 | 18,700円~ | 24日~ |
口元バインダー交換 | 11,000円~ | 20日~ |
玉縁部分補修 | 7,700円~ | 19日~ |
玉縁パイピング巻き直し | 18,700円~ | 22日~ |
内装(内袋)破れ補修 | 6,600円~ | 18日~ |
内装(内袋)交換 | 18,700円~ | 24日~ |
各種金具交換 | 4,400円~ | 18日~ |
ほつれ再縫製 | 2,200円~ | 14日~ |
クリーニング | 6,600円~ | 18日~ |
部分染色/小物製品 | 6,600円~/4,400円~ | ※要確認 |
全体染色(染め直し)/小物製品 | 22,000円~/8,800円~ | ※要確認 |
バニッシュ再塗装 | 5,500円~ | 18日~ |
※詳しい修理内容は上記をご参照ください。
※納期はご依頼品の修理内容や資材手配、混雑状況によって変動いたします。
ホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)のメンテナンス方法について
*通気性の良い環境で保管してください。
*湿気のある季節(特に梅雨や夏季)はこまめに乾拭きを行いましょう。
*タンニン鞣しが施されているレザーが濡れてしまった場合は、すぐに清潔なウエス(布)などで拭き上げましょう。
*革を傷つけない柔らかい馬毛ブラシで日常的にブラッシングしてください。
*月に1回程度、ブライドルレザー専用のクリーム(オイル)でオイルアップを行いましょう。
誤ったケアや道具を使うとかえって革のシミや劣化を促進してしまいますので、純正オイルやホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)推奨のバーム・クリームを使用することを強くオススメします。