「もう新作は買えないから、今のBREEを大切に使い続けたい」
「お気に入りのトートバッグの持ち手が傷んできた」
「ショルダーバッグの金具が壊れて使えなくなってしまった」
そんなブリー(BREE)製品の修理に関するご相談を、店頭・郵送対応の鞄修理専門店「CORSA(コルサ)」には全国各地から寄せられています。
このページでは、ブリー(BREE)のバッグや財布に多く見られるトラブル例と、実際の修理内容をスタッフがわかりやすくご紹介。「ブリー(BREE) バッグ 修理」「ブリー(BREE) ヌメ革 クリーニング」といったキーワードでお探しの方にも、費用の目安や修理の流れを確認していただけます。
※なお、本記事で扱うブリー(BREE)は、ドイツ・ハノーファー生まれのブランドです。同名のエジプト発ブランドとは異なりますのでご注意ください。
ブリー(BREE)の特徴
ブリー(BREE)は1970年、ドイツ・ハノーファー近郊で誕生したレザーブランドです。創業者ウォルフ・ペーター・ブリーと妻レナーテが手がけた初期コレクションは、ヌメ革の魅力を活かした10点の製品からスタート。余計な装飾をそぎ落としたシンプルなデザインと、上質な素材による高い実用性が評価され、瞬く間にファンを集めました。
なかでも、トートバッグ、ショルダーバッグ、ビジネスバッグといった定番アイテムは、ヌメ革ならではの経年変化を楽しめることから、長年多くのファンに愛されてきました。1996年以降に登場した「PNCH」コレクションでは、ナイロンやターポリン、ポリエステル、PVCを取り入れたバックパック、ラップトップバッグ、メッセンジャーバッグがアクティブなシーンにも対応したシリーズとして、従来のヌメ革製品とはまた異なる魅力を放っていました。
しかし2024年、ブリーは2度目の経営破綻により本社が破産を申請。2025年現在はドイツのMüller & Meirer(ミュラー&マイヤー)社がブランド権を保有していますが、新作の製造はまだ行われておらず、すでに市場に流通している在庫のみが入手可能となっています。
この状況を受け、「お気に入りのブリーを長く使いたい」「壊れてしまったけれど、修理はできるのか知りたい」といった声が増えています。特に、トートバッグのハンドルが擦り切れたり、ショルダーバッグの金具や玉縁パイピングが破損したり、財布のファスナーが壊れたりと、長年使っているからこそ生じるトラブルに悩む方が多く見られます。
修理依頼があったブリー(BREE)製品
これまでコルサ(CORSA)では、ブリー(BREE)のバッグや財布などを修理いたしました。
・バッグ(ブリーフバッグ・ショルダーバッグ・トートバッグ) ・財布(二つ折り・長財布・ラウンドファスナー) |
ブリー(BREE)の修理について
ブリー(BREE)本社の事業終了により、正規店でのアフターサポートは終了しています。修理を検討されている方は、経験豊富な修理店へのご相談が安心です。
コルサ(CORSA)の場合
店舗持ち込みや配送依頼の他、電話、メール、LINEにてお問い合わせとお見積りを承っております。修理は数千件の実績を持つ職人たちが行い、メーカー保証対象外のご相談に対応/できる他、オリジナル品に類似したレザーや生地、金具、素材を使用することで費用を抑えた修理が行なえます/。また修理後3か月保証制度を採用しておりますので、修理直後にトラブルが起きても安心です。
細かな納期や金額で不安な場合は、BREEとコルサ(CORSA)での相見積もりがオススメです。
まず修理可否を確認してみる
コルサ(CORSA)では、メーカーで断られてしまったトラブルの修理実績があります。
諦めずにご相談ください。
ブリー(BREE)の修理ならCORSAにお任せ
無料で簡易見積もりを出したい方はこちら
CORSAは安心の修理後3か月保証
問い合わせはメール・LINE・お電話にて承っております
ブリー(BREE)の主なトラブルと修理実績
ブリー(BREE)のバッグには、牛革やカーフレザーのほか、ターポリンやメッシュ素材など、用途やデザインに応じたさまざまな素材が使われています。中でも革素材は使い込むほどに風合いが増しますが、擦り傷や水シミが目立ちやすいという一面も。ナイロンやターポリン、ポリエステル、PVCといった合成素材は防汚性や耐久性に優れているものの、熱による変形や劣化が起こりやすい点には注意が必要です。
トートバッグやショルダーバッグ、ビジネスバッグ、バックパックといったアイテムは日常的に使われることが多いため、角の擦れや縫製のほつれ、ファスナーの不調といったトラブル/は避けられません。財布や名刺入れなどの小物類でも、ホックのゆるみやステッチの緩みが起こることがあります。こうしたダメージは、放置せず早めに対処することで、深刻な劣化や急な買い替えを防ぐことができます。
長く使いたいお気に入りのバッグだからこそ、素材ごとの特性を理解し、日々の使い方や定期的なメンテナンスを意識することが大切です。そして、もし破れや金具の劣化などが発生した際には、修理という選択肢があります。
ここからは、ブリー(BREE)製品に多く見られる不具合と、鞄修理専門店「コルサ(CORSA)」での修理・交換実績をご紹介します。
スライダー・ファスナーの交換について
万双のバッグは機能美を追求したミニマルなデザインと、それに調和する上質なスライダーやファスナーが特徴です。こうした金具類は日常的に使用されるパーツでもあるため、経年による劣化や不具合が起こりやすい箇所の一つです。たとえば、レール(エレメント)の歪みやスライダーの破損、縫製部分の糸ほつれなど、症状は多岐にわたります。
こうしたスライダーやファスナーのトラブルに対しては、バッグ全体の状態を丁寧に確認したうえで、適切な修理をご提案しています。できる限り万双オリジナルの雰囲気を損なわないよう、交換する金具やテープ類も慎重に選定し、違和感のない自然な仕上がりを心がけています。また、引き手などのパーツが破損していない場合には、既存の部品を活かして再利用するなど、修理内容も柔軟に対応可能です。
• ファスナーのテープ部分が擦り切れていたり、生地が裂けている
• 金属ファスナーの場合、レール(エレメント)が欠けている、またはサビが出てきている
• コイルファスナーの場合、一部のレールが浮いたり破損している
• スライダーを動かしても、ファスナーの口が閉じず開いたままになってしまう
ハンドル交換(丸手・平手)修理について
ブリー(BREE)のバッグに使われている平手ハンドルは、トートバッグやショッピングバッグなどで見られ、素材はレザーやナイロンが中心です。レザーは擦れやほつれ、ナイロンは紫外線や高温による変色・変形が起こりやすく、長年の使用で劣化が進みます。ビジネスバッグやブリーフケースなどの丸手ハンドルでは内部の芯材が割れることもあり、見た目ではわからない不具合が潜んでいる場合も。/放置すると破れが広がり、バッグ全体のバランスにも影響/するため注意が必要です。
修理ではハンドルのサイズや取り付け位置を正確に測り、質感や色味の近い素材を選定。自然な仕上がりを目指し、修理後も違和感なく使えるよう対応しています。
• 持ち手のレザーにひび割れや裂けが見られる
• レザーが伸びてきて、持ちにくくなった
• 丸手ハンドルの中にある芯が折れたり、パキッと割れたような感触がある
根革やレザーパーツ交換修理について
構成ながらバッグ全体の構造をしっかりと支える重要な存在です。見た目以上に負荷がかかる部分でもあり、長年の使用や荷物の重み、摩擦などの影響で、ひび割れや破れ、縫製のほつれが目立ってくるケースもあります。
こうしたトラブルに対して当店では、ブリー(BREE)のデザインを損なわないよう、既存パーツのサイズや厚み、色味を丁寧に確認したうえで、質感の近い素材を厳選。自然な印象を大切に、バッグの雰囲気に調和する形でパーツを新たに製作し、違和感のない仕上がりを目指して修理を行っています。
ショルダーベルト交換について
ブリー(BREE)のショルダーバッグには、本体と同じ上質なレザーを用いたストラップのほか、軽量性と機能性を兼ね備えたナイロン素材のものがあります。通勤や通学、旅行などで日々使われるショルダーストラップは、肩への負担や金具との摩擦、動作による引っ張りにさらされやすく、バッグ本体よりも早く傷みが出ることも少なくありません。
特にレザー製のものは乾燥や湿気によるダメージが蓄積し、次第に縫い目のほつれや表面の裂け、裁断面(コバ)の剥がれといったトラブルが現れることがあります。ナイロン製でも、ほつれや色あせ、変形といった劣化が進む場合があります。
修理の際は、ストラップの長さ・厚み・取り付け位置、革やナイロンの質感、金具の仕様まで細かく確認し、違和感のない仕上がりを目指して一点ずつ丁寧に製作します。ご希望に応じて、ストラップの長さを調整したり、仕様を変更することも可能です。レザーの仕上げ方法は、コバ磨き(コバ塗り)やヘリ返し仕上げからお選びいただけるため、オリジナルの雰囲気を大切にしたい方にもオススメです。
・レザー表面に乾燥やひび割れが見られる
・使い込むうちにレザーが伸びて、長さや形が変わってしまった
・ストラップ全体に歪みが出て、持ちにくさや違和感を感じる
バインダー交換・玉縁パイピング交換修理については
ブリー(BREE)のバッグに施された玉縁(パイピング)や口元バインダーは、デザインを引き締める装飾であると同時に、型崩れを防ぎバッグ全体の強度を支える重要なパーツ/です。特に角や開口部などは外側に位置するため、摩擦や衝撃によって擦り切れやすく、傷や劣化が目立ちやすい箇所/でもあります。
修理では、バッグの印象を損なわないよう、使用されている素材の厚みや色合い、質感を確認したうえで、違和感のないレザーを選定。傷みの程度に応じて、レザーのみを巻き替える部分補修か、芯材ごとの一式交換かを判断し、仕上がりの美しさと強度の両立を目指して作業を進めます。手に触れたときの質感にも配慮し、自然で滑らかな風合いに整えます。
・レザー部分にひび割れや裂けが見られる
・レザーが硬くなり、しなやかさが失われている
・中に入っている芯材が露出してきている
玉縁パイピング部分補修
8800円~(税込み)
玉縁パイピング交換については
該当箇所の縫製を解き似寄りの色のレザーにて巻き直していきます。
※玉縁パイピング交換については汎用のレザーにて巻き直しとなりますので、修理後はレザーの色ブレの可能性があります。
パイピング交換一式
18700円~(税込み)
パイピング交換一式については
該当箇所の縫製を解き似寄りの色のレザーにて巻きなおしていきます。
※その際に汎用の芯材や糸にて作り直しますので、若干の厚みのブレや糸目の色ブレが起こる可能性がございますことを予めご了承ください。
各種金具交換について
ブリー(BREE)のバッグに使われている金具は、Dカンやナスカン、ホックなど、機能性に直結する必要最小限のものに限られています。装飾を抑えたミニマルなデザインの中で、それぞれが確かな役割を担っていますが、長年の使用により摩耗や変形、サビ/などの劣化が起こることもあります。スムーズに閉まらなくなったり、ハンドルやストラップが取り付けできなくなったりする/ことで、実用性だけでなく見た目にも影響が出てしまいます。
当店では、破損した金具の形状・サイズ・質感を丁寧に確認し、できるだけ近いパーツを選定して交換。強度や使い心地にも配慮しながら、自然な仕上がりを目指して修理を行います。
•金具が痩せてきて形が変わった、または歪みが出てきた
•ナスカン金具のレバーが固く、動かしづらい・戻らない
•ホック同士がうまく噛み合わず、しっかり留まらない
内装交換や破れ補修について
ブリー(BREE)のバッグは、丁寧に使っていても内装(裏地)が少しずつ劣化していきます。特にライニングレザー(裏地の革)は摩擦や湿気、色移りなどの影響を受けやすく、雨に濡れたり、荷物の出し入れを繰り返すうちに破れや汚れが進行していることも珍しくありません。
当店ではバッグの内装交換や補習するにあたり、素材の質感や色味を丁寧に見極め、可能な限りオリジナルに近い仕上がりを追求しています。全面張り替えはもちろん、破れた部分のみの補修にも対応可能。目立たず自然な修理で、長く快適にご使用いただけるようサポートいたします。
ほつれ再縫製について
ブリー(BREE)のバッグは、落ち着いた色味のレザーに合わせて選ばれた縫い糸も、デザインの魅力のひとつです。しかし、この縫製糸も時間とともに摩耗し、使い続けるうちにほつれや切れが起こることがあります。特にバッグの底面やハンドルの付け根など、負荷のかかりやすい箇所では、擦れや引っ張りによるダメージが蓄積しやすい部分です。
当店では、元の縫い目に自然になじむ糸を選定し、強度が必要な箇所は周囲も含めてしっかり縫い直し。外観や使い心地を損なわないよう丁寧に仕上げます。
・ステッチの一部が浮いている、または糸が見えている
・負荷のかかる箇所で、糸が細くなり切れかけている
クリーニングや染色(染め直し)、バニッシュ再塗装について
ブリー(BREE)のバッグは、経年変化を楽しめるレザーや軽量で扱いやすいナイロン・ポリエステル素材など、さまざまな素材が使われているのが特徴です。
ナイロンやポリエステルは日頃のお手入れで美しさを保ちやすい反面、使用や保管の環境によっては黄ばみや汚れ、表面の劣化が目立ってくることもあります。一方、レザー素材では皮脂やホコリの蓄積によるシミ、色あせ、銀面の浮きといったトラブルが起こることもあります。
当店でのレザークリーニングでは染色補修も行っており、バッグの状態に応じて部分補修から全体の染め直し、幅広くご提案可能/です。また、ハンドルやコバ(裁断面)のバニッシュ加工が剥がれたりベタついた場合には、旧塗膜の除去・下地処理・再塗布という工程を丁寧に行い、質感や見た目の美しさを復元いたします。
部分染色
11000円~(税込み)
該当箇所周辺のキメを整えてから、染料を似寄りの色に調合し、染色作業を行います。
※著しいスレやキズを染色する場合、色の濃淡が多少出てしまうことを予めご了承ください。
全体染色
25300円~(税込み)
表面のレザーに付いた汚れなどを取り除いた後、オリジナルの色味に合わせた染料で染色を行います。
※著しいスレやキズを染色した場合、色の濃淡が多少出てしまうことを予めご了承ください。
バニッシュ再塗装
5500円~(税込み)
コバ断面の溶剤に剥がれやベタツキがある場合は、バニッシュ再塗装が可能です。
※バニッシュ再塗装の料金は、製品の仕様や長さなどにより異なります。
小物製品の修理について
ブリー(BREE)では、財布やコインケース、キーケースなどの小物にも上質なレザーが使われており、使い込むほどに味が出ます。一方で、長年の使用によって縫い目の擦れやホックの緩み、ラウンドファスナーの不具合などが起こることもあります。
当店では、素材や色味を丁寧に選び、できる限り元の雰囲気に近い形で修理を実施。ファスナー交換時は、色や質感の近い素材を付け直します。引き手が使える場合はそのまま再利用。ステッチ補修では広めに縫い直して目立たない仕上がりです。ホック交換も近い色味の無地タイプで、オス・メス一式を取り替えます。マチ部分の破れは開閉部をほどいて革から作り直し、内装の張り替えは全体を分解・採寸し、新しい素材で丁寧に再構築いたします。
コルサ(CORSA)での修理参考価格・納期目安
修理内容 | 参考価格(税込) | 納期目安 |
スライダー交換 | 4950円~ | 14営業日〜 |
ファスナー交換 | 11000円~ | 18営業日〜 |
ハンドル交換(平手)/(丸手) | 13200円~/17600円~ | 24営業日〜 |
根革交換 | 7700円~ | 18営業日〜 |
レザーパーツ交換 | 7700円~ | 18営業日〜 |
ショルダーベルト交換 | 19800円~ | 24営業日〜 |
口元バインダー交換 | 11000円~ | 20営業日〜 |
玉縁部分補修 | 8800円~ | 19営業日〜 |
玉縁パイピング巻き直し | 18700円~ | 22営業日〜 |
内装(内袋)破れ補修 | 8800円~ | 24営業日〜 |
内装(内袋)交換 | 18700円~ | 18営業日〜 |
ほつれ再縫製 | 2200円〜 | 14営業日〜 |
クリーニング | 5500円~ | 18営業日〜 |
部分染色/小物製品 | 11000円~/4400円〜 | ※要確認 |
全体染色(染め直し)/小物製品 | 25300円~/16500円〜 | ※要確認 |
バニッシュ再塗装 | 5500円〜 | 18営業日〜 |
(小物)リステッチ 1箇所 | 3300円〜 | 7営業日〜 |
(小物)マチ交換 | 11000円〜 | ※要確認 |
(小物)ホック一式交換 | 4400円〜 | 14営業日〜 |
(小物)ファスナー交換 | 11000円〜 | 18営業日〜 |
(小物)スライダー交換 | 5500円〜 | 10営業日〜 |
(小物)内装交換 | 15400円〜 | ※要確認 |
※詳しい修理内容は上記をご参照ください。
※納期はご依頼品の修理内容や資材手配、混雑状況によって変動いたします。
ブリー(BREE)のメンテナンス方法について
銀面(革の表面)の浮きを防ぐため、濡れたときは、すぐに柔らかい布で優しく水気を拭き取りましょう。 ・使用前に革用防水スプレーを軽く吹きかけておくと、汚れやシミの予防になります。 ・保管は直射日光を避け、風通しの良い涼しい場所で。 ・革が乾いてきたら、専用クリームで保湿をしてください。 ・長期保管時は乾かしてから詰め物を入れ、布袋に入れて収納。乾燥剤は革対応のものを。 ・財布などは型崩れ防止のため、ポケットではなくバッグに入れて持ち歩きましょう。 |