「ブリーフケースのハンドルが千切れてしまった」
「ファスナーが噛み合わないから修理してほしい」
「内袋がボロボロになってしまったから一新したい」
このような修理依頼を、宅配鞄修理専門店コルサ(CORSA)では承ってきました。
ここでは、弊社の修理職人がレザー製品のよくあるトラブルや修理内容などを解説していきます。
フェリージ(Felisi)の特徴
「フェリージ」は、創業者のアンナリサ・フェローニが趣味で作り始めたレザー製品から始まりました。高いデザイン性はさることながら丁寧に作られた品質が評判を呼び、1973年にイタリア北部・フェラーラに工房をオープンさせるまでになったのです。ブランド名は中世から伝わるフェリージ家に由来し、ロゴには貴族の兜と盾、りんごの木が描かれた一族の紋章が使われています。代表的なデザインは、1992年から発売されたバケッタレザーとリモンタ社製ナイロン生地を組み合わせたクラシカルバッグです。革の重厚感はありつつも軽量で、イタリアらしい鮮やかなカラーバリエーションがあり、ビジネスからカジュアルシーンまで幅広く活躍してくれます。
現在の主なコレクションは、オールレザー製の「Punto a mano」「UNICA」、オリジナルナイロンをベースにした「サファリ」、フェリージゴルフ(Felisi Golf)ラインの「CLASSICO」。その他にも財布やレザー小物、ゴルフウェアやスニーカーなどもあります。2023年には日本のディレクターに鴨志田康人氏が就任し、さらなるスタイリッシュなコレクションに出合えるでしょう。
一つひとつ手作業で組み立てられたフェリージのバッグは、非常に丈夫な構造です。購入日から1年以内であれば、フェリージ専門の修理工房「ラボラトリオ」が無料修理を行ってくれます。日頃からしっかり使い込んでいただき、ご自身だけの経年変化をぜひ楽しんでください。
修理依頼があったフェリージ(Felisi)製品
これまでコルサ(CORSA)では、フェリージ(Felisi)のさまざまなバッグの修理を承ってきました。
代表的なシリーズで修理を行った製品
05/4/4/DS、22/18/DS、9236/DS、23/27/DS+LD、427/2/DS、04/35/5/DS、15/20/SA15/20/LD+DS、21/26/A、22/55/DS、14/26/3/DS、20/75/1/LD+DS
上記以外でも製品も修理可能となります。
フェリージ(Felisi)の修理について
フェリージ(Felisi)正規店の場合
店頭で購入した場合は、購入店舗に修理品を持ち込むか問い合わせしてください。公式オンラインショップの場合は、公式ホームページの問い合わせフォームに必要事項を記入して問い合わせを。修理の見積もりと納期を確認した後、フェリージ専門の修理工房「ラボラトリオ」にて修理を開始します。オリジナルパーツをイタリアから取り寄せる場合は納期に3ヶ月以上かかる場合もあるので、余裕をもって申し込みましょう。
詳しくは、フェリージ(Felisi)HPをご参照ください。
正規店の場合はオリジナルパーツや素材で修理されますが、「修理代が高額」「代替品がない場合は断られる」こともあります。
申し込み前に、以下の内容も確認しておきましょう。
・保証書や購入レシートがあるか
・直営店、または公式オンラインストア購入品か
・初期不良に関しては、無償もしくは有償にて対応可能か
コルサ(CORSA)の場合
店舗持ち込みや配送依頼の他、電話、メール、LINEにてお問い合わせとお見積りを承っております。修理は数千件の実績を持つ職人たちが行い、メーカー保証対象外のご相談に対応できる他、オリジナル品に類似したレザーや生地、金具、素材を使用することで費用を抑えた修理が行なえます。またご相談内容によってはご予算に合わせた修理を行うことも可能です。修理後は、万一のトラブルが起きてもご安心していただける修理後3か月保証制度を採用しております。
細かな納期や金額で不安な場合は、フェリージ(Felisi)とコルサ(CORSA)での相見積もりがオススメです。
まずは修理可否を聞いてみる
フェリージ(Felisi)の修理ならCORSAにお任せ
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問い合わせはメール・LINE・お電話にて承っております
フェリージ(Felisi)の主なトラブルと修理実績
フェリージ(Felisi)のバッグは、主にイタリアの伝統的な 鞣し製法で作られたバケッタレザー、シワになりにくく使い込むほど柔らかくなるナイロン生地、時が経つと色の深みが増す真鍮パーツが使われています。シリーズの中には縫い目が見えない内縫いされているものもあり、バッグの外側も内側も美しいデザインです。
経年変化を存分に楽しめるタフネスな製品ですが、修理には高い技術が必要となります。まずは正しいメンテナンスを取り入れていただいて良い状態をキープすることをおすすめします。万一故障を発見した場合は、フェリージ(Felisi)製品の多数の修理実績を持つコルサ(CORSA)にお気軽にご相談ください。
ここからはフェリージ(Felisi)製品の主なトラブルと、コルサ(CORSA)での修理内容や交換実績をご紹介します。
ファスナーやスライダー交換修理については
フェリージ(Felisi)では丈夫なスライダーやファスナーが使われていますが、無理な開閉を行うことで金属疲労を起こしたり、パーツの一部が破損する場合があります。中でもよくあるトラブルが、レール(エレメント)が歪んで噛み合わない、スライダーが金属疲労で外れる、縫合テープの糸が切れるなどです。
弊社では、機能性や色味が近いYKKのファスナーやスライダーに交換いたします。また状態の良い引き手は移植することが可能ですので、修理後も見た目に違和感ありません。
・ファスナーのテープ生地が切れている、または擦れてきている
・金属ファスナーの場合はレールが欠けている、またはサビはじめている
・コイルファスナーの場合はレールが一部かけている
・スライダーを動かしても口が開いてしまう など
ハンドル交換修理については
ビジネス向け製品が多いフェリージ(Felisi)では、ビジネスバッグ、レザーブリーフケース、トートバッグ、リュック、ボストンバッグなどにハンドルが採用されているのが特徴です。ハンドル部分が革の場合は乾燥や疲労によって擦り切れてしまったり、縫製がほつれたりする可能性があり、丸手ハンドルの場合は内部の芯材が劣化して折れたり割れたりすることがあります。
修理する際は、事前にハンドルの幅や長さなどを測定し、見た目の違和感がでないように同系色の汎用素材で新たなハンドルを作成いたします。
ハンドル部分の修理のタイミング
・レザーのひび割れや千切れ
・レザーが伸びてしまう
・丸手の場合、ハンドルの芯材が折れる、もしくは割れる
ショルダーベルト交換修理については
フェリージ(Felisi)定番のショルダーバッグやボディバッグで使われているベルトは、ナイロン生地とレザータイプに分かれています。ベルト全般のトラブルはストラップの縫い目がほつれてしまうことです。レザーの場合は、革が千切れてしまったり、裁断面のコバが剥がれてしまうことがあります。ナイロン生地は摩擦に強い素材ですが、紫外線による変色、熱による変形の場合があるのでご注意ください。
修理では、まず現状のベルトの長さや厚みなどを測定した後、数値に則った新たなベルトを作成いたします。事前にお客様からご要望いただければ、長さのカスタマイズも可能です。レザー素材の仕上げでは革のコバ(裁断面)を磨く「コバ磨き(コバ塗り)」や、革の端を内側に包むように折り曲げる「ヘリ返し」なども選択いただけます。
・レザーが乾燥して、ひびが割れている
・ベルトのレザーが伸びてしまう
・ベルトが歪んでいる
口元バインダー交換・玉縁パイピング交換修理については
口元バインダーや玉縁(パイピング)は、素材同士を繋いでバッグの耐久性を上げています。フェリージ(Felisi)製品の中にはレザーの質感が堪能できる内縫いが施されていますが、ビジネスバッグやブリーフケースなどにはパイピングが採用されています。パイピング各所は縁に面しているため汚れや傷がつきやすく、レザーのひび割れや千切れを起こしてしまうことが少なくありません。
口元バインダーを修理する場合は、同系色のレザーを用意して交換。玉縁(パイピング)を修理する場合は、依頼品の状態に合わせて損傷箇所をレザーで巻き直す「部分補修」か、芯材から作り直す「一式交換」をご提案いたします。
・レザーが乾燥して、ひびが割れている
・ベルトのレザーが伸びてしまう
・ベルトが歪んでいる
玉縁部分補修
7700円~(税込み)
補修箇所の玉縁(パイピング)の縫糸を解き、既存の芯材に汎用レザーを巻き直していきます。
※汎用レザーはオリジナルの色味に近づけますが、色ブレが起きる可能性がございます。
玉縁パイピング交換
18700円~(税込み)
損傷した玉縁(パイピング)の縫糸をすべて解き、汎用の芯材、糸、レザーを使って新たに作成します。
※汎用素材を使うため、若干の厚みのブレや糸の色ブレが起こる可能性がございます。
各種金具交換修理については
フェリージ(Felisi)で使われている金具はイタリア規格の真鍮で、デザインに合わせて用意されたパーツは数百種類に及びます。真鍮は上品な美しさと頑丈さを兼ね備えていますが、ショルダーベルトの金具やフロントホックなどに想定外の負荷がかかった場合は、思わぬ破損が起きることも。
フェリージ(Felisi)専門の修理工房「ラボラトリオ」では純正パーツで修理してもらえますが、イタリアから部品を取り寄せる場合は3ヶ月以上の納期になるようなので早めの修理をご検討ください。
弊社の修理では故障したパーツの機能や色味、サイズを確認し、同様の強度と色の汎用品に交換しますので、修理後もすぐにご使用いただけます。
*金具部分が痩せてきている、歪んでいる
*ナスカン金具のレバーが固い、動かない
*ホック同士がくっつかない
クリーニングや染色(染め直し)、バニッシュ再塗装について
フェリージ(Felisi)のナイロンとレザーのコンビネーションバッグもオールレザーバッグも自宅でメンテナンスしやすい素材で、日に日に深みのある色合いに経年変化していきます。しかし誤った保管やケアを行っていると、いつのまにかシミや色スレ、退色、銀浮きしていることもゼロではありません。
万一汚れてしまった場合、弊社では正規店が受け付けていないクリーニングや染色が可能です。ご希望があればお好みの色に染め直すカスタマイズもお楽しみいただけます。ご依頼品の状態とご要望に合わせた処理をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
ハンドルやコバの断面には溶剤を使ったバニッシュ処理が行なわれていますが、何らかの原因でトップコートが剥がれ、ベタつきや色味が剥がれしまうことがあります。その場合は、一度断面の溶剤を全て剥がした後、下地作り→染色→仕上げ溶剤塗布の3工程からなるバニッシュ再塗装を施します。
部分染色
6600円~(税込み)
該当箇所周辺のキメを整えてから、染料を似寄りの色に調合し、染色作業を行います。
※著しいスレやキズを染色する場合、色の濃淡が多少出てしまうことを予めご了承ください。
※染色については大きさや構造により金額は異なります。
全体染色
23100円~(税込み)
全体的な退色や表面部分の黒ずみなどがある場合は全体の染め直しが可能です。
現状の色味と事前に再現し確認後染め直ししていきますので安心してご利用が可能です。
※著しいスレやキズを染色した場合、色の濃淡が多少出てしまうことを予めご了承ください。
※キャンパス生地は要お見積り
内装・内袋交換について
軽量で堅牢なフェリージ(Felisi)バッグは、書類、ビジネスツール、財布、携帯電話、パスケース、飲み物など、さまざまな荷物を詰め込るからビジネスや旅行の相棒にピッタリ。ですが、内袋も汚れや傷といった日々のダメージが蓄積しています。
修理の際は汚れや破れ具合を確認し、お客様と色味のイメージ共有を行ってご納得いただけた素材で修繕いたします。生地のダメージが大きい場合は、色味が似た素材、もしくはご希望の色味の素材を使って寸法通りに作り直すことも可能です。損傷の具合によって最適な補修方法をご案内しますので、お気軽にご相談ください。
コルサ(CORSA)での修理参考価格・納期目安
修理内容 | 参考価格(税込) | 修理内容 |
スライダー交換 | 4950円~ | 14日~ |
ファスナー交換 | 9900円~ | 18日~ |
ハンドル交換(平手)/(丸手) | 13200円~/17600円~ | 24日~ |
ショルダーベルト交換 | 18700円~ | 24日~ |
口元バインダー交換 | 11000円~ | 20日~ |
玉縁部分補修 | 7700円~ | 19日~ |
玉縁パイピング巻き直し | 18700円~ | 22日~ |
各種金具交換 | 4400円~ | 18日~ |
クリーニング | 6600円~ | 18日~ |
部分染色 | 6600円~ | ※要確認 |
全体染色(染め直し) | 23100円~ | ※要確認 |
バニッシュ再塗装 | 5500円〜 | 18日〜 |
内装(内袋)破れ補修 | 6600円~ | 24日~ |
内装(内袋)交換 | 18700円~ | 18日~ |
※納期はご依頼品の修理内容や資材手配、混雑状況によって変動いたします。
フェリージ(Felisi)のメンテナンス方法について
・プロホースブラシでバッグ全体のホコリを落としましょう。 ・レザーは専用クリームを使って保湿してください。 ・色焼けの原因となる直射日光に当たらない場所で保管してください。 ・バッグが濡れてしまった場合は、すぐに清潔なウエス(布)などで拭き上げましょう。 ・使い始めやメンテナンス後に、シミや汚れを防止する専用の防水スプレーを塗布することをおすすめします。 ・長期間使用しない場合は、お手入れ後に十分な自然乾燥を行い、あんこ(丸めた紙)を詰めた上で付属の保管袋に入れ、風通しが良い冷暗所で保管しましょう。 ・乾燥剤や防虫剤を使う際は、革製品対応商品を選んでください。 詳細は公式HP(https://www.felisi.net/news/maintenance)をご参照ください |