【OLD GUCCI修理事例】シェリーライン修理内容を徹底解説
グッチ(GUCCI)の中でも根強い人気を誇るヴィンテージ製品「シェリーライン」シリーズ。その象徴的なグリーン×レッド×グリーンのストライプは、ブランドのアイコンとして世界中で愛されてきました。
本記事では、そんなシェリーラインの修理事例を詳しく解説します。あわせて、シェリーラインの歴史・形状の種類・派生モデルとの違い・各パーツごとの修理方法、そして鞄修理専門店「コルサ」の実績やお客様の声についても紹介します。
グッチ(GUCCI)について
グッチは1921年イタリア・フィレンツェで創業された世界有数のラグジュアリーブランド。創業者グッチオ・グッチが馬具工房に着想を得た高品質な革製品を提供したことからスタートしました。
現在ではバッグやアパレル・ジュエリー・アクセサリー・シューズ・香水など、幅広いアイテムを展開。
シェリーラインについて
グッチの「シェリーライン」は、1950年に生まれたデザイン。
このラインの特徴であるグリーン×レッド×グリーンのリボンテープは、乗馬用の腹帯(ガース)から着想を得ており、グッチの象徴的な意匠として現在に至ります。
トートバッグ:ビジネス・カジュアル問わず使える万能型
ショルダーバッグ:軽やかな印象と実用性を両立
ボストンバッグ:大容量で旅行にも人気
リュックタイプ:現代的アレンジが加えられた復刻モデル
シェリーラインの派生モデルと現在のラインナップ
近年では、グッチの「オフィディア(Ophidia)」シリーズなどにシェリーラインのDNAが受け継がれており、GGパターン×シェリーテープのデザインがよりモダンに昇華されています。
その他ウェビングラインもグッチのシェリーラインと同様のテープにて作成をされている華やかな製品もございます。
GUCCIバッグ(シェリーライン)の修理事例と価格目安
スライダー・ファスナーの交換について
修理ではまずバッグ全体の状態を丁寧に確認し、金具やテープの色味・質感が自然になるよう慎重にパーツを選定。引き手が再利用できる場合は移植し、できるだけオリジナルの雰囲気を残すように配慮しています。
• ファスナーのテープ部分が擦り切れていたり、生地が裂けている
• 金属ファスナーの場合、レール(エレメント)が欠けている、またはサビが出てきている
• コイルファスナーの場合、一部のレールが浮いたり破損している
• スライダーを動かしても、ファスナーの口が閉じず開いたままになってしまう
ハンドル(平手・丸手)交換については
日頃から摩擦や力が加わりやすいハンドル周り。グッチ(GUCCI)バッグのハンドルの多くはレザー製のため、長年使っているとハンドル表面にひび割れや亀裂が出来てしまうことがあります。またレザーが伸びたり、切れてしまったりするトラブルも。
持ち手の平手タイプと丸手タイプのいずれも、交換前のハンドルと同色系統のレザーを選び、幅や厚み、長さと同じハンドルを丁寧に作成いたします。
さらに丸手の場合は、内側にある芯材の厚みも測り、似た材質の素材を使うことで、よりオリジナルの質感に近づけることが可能です。
口元バインダー交換・玉縁パイピング修理については
口元バインダーや玉縁パイピングと言われる部分には、レザーが使われています。ここはデザインのアクセントになっているだけでなく、バッグを補強する役割も担っている箇所です。日頃からレザー表面の乾燥や擦れによってダメージを受けやすく、ひび割れや千切れなどの損傷を起こすことが多いです。
*バッグの縁や角の部分の芯材(プラスチック部分)が見えている
*バッグの縁や角のレザーに穴が空いている
*口元のレザーが変色してきている
*レザーの縫製糸がほつれてきている
損傷具合にもよりますが、破れた部分のみの補修なども可能です。
できるだけ早めの交換をオススメしています。
ほつれ再縫製について
修理にあたっては、元の縫製ラインや糸の色味をしっかりと確認し、質感の合う素材を取り寄せ。必要に応じて縫い直し範囲を広げ、全体のバランスを整えながら補強を行います。仕上がりの自然さはもちろん、使い心地にも違和感が出ないよう、細部まで丁寧に対応しています。
・ステッチの一部が浮いている、または糸が見えている
・負荷のかかる箇所で、糸が細くなり切れかけている
グッチ(GUCCI)クリーニング、部分染色(染め直し)、バニッシュ再塗装
愛用しているグッチ(GUCCI)製品は、できることなら綺麗な状態を維持したいもの。しかし、思わぬアクシデントで小さな傷や汚れを付けてしまったり、うっかりシミにしてしまったり、いつの間にか色スレや退色を起こしてしまったりするケースがあります。
その様な場合には、クリーニングや染色、染め直しを行い、バッグをリフレッシュすることをオススメしております。
バッグのハンドルや小物製品のコバ断面には、溶剤を使ったバニッシュ処理を施しますが、まれに何らかの原因でトップコートが剥がれ、ベタツキが出たり、色合いが変わってしまうことがあります。
万一発生した場合は、断面の溶剤を全て取り除いた後、下地作り・染色・仕上げの工程を経て再度バニッシュ塗装を行います。
部分染色
8800円~(税込み)
小物製品は6600円~(税込み)
四つ角のスレや傷、ワンポイントの退色は、部分染色が可能です。現状の症状に合わせた色味を作成し、部分的染色を行います。
※染色料金は、製品の大きさや構造により異なります。
全体染色(染め直し)
22000円~(税込み)
小物製品は8800円~(税込み)
全体的な退色、表面部分の黒ずみなどがある場合は、全体の染め直しがオススメです。
作業前に使用する染料の色味を入念に確認するため、イメージを損なうことはありませんので、安心してご利用ください。
バニッシュ再塗装
5500円~(税込み)
コバ断面の溶剤に剥がれやベタツキがある場合は、バニッシュ再塗装が可能です。
※バニッシュ再塗装の料金は、製品の仕様や長さなどにより異なります。
メーカー修理との違いと注意点
GUCCIのバッグをメーカー修理する際は、購入証明書やレシート、正規ルートでの購入履歴が必要です。
ただし、製造から年数が経過していたり、使用感が強い製品は修理対応不可となる場合も多くあります。
グッチ公式のrepairについてその場合は、ブランド修理に特化した専門店への依頼が現実的かつ安心です。
修理専門店コルサとは?評判と実績について
鞄・財布修理専門店「コルサ」では、グッチのような高級ブランドバッグの修理実績が多数ございます。
とくにシェリーラインのような装飾やパーツの再現性が求められる修理にも精通しており、全国からご依頼・ご相談をいただいています。
修理累計実績 自社修理10000件以上(※ブランドバッグ含む)
グッチ・シャネル・ルイヴィトンなどハイブランドに特化
近似素材・近似色レザーの在庫多数
熟練職人による手作業の丁寧な施工
お客様からの高評価レビュー(Googleレビュー★4.8以上)
「他店で断られたバッグが新品のように戻ってきた」
「グッチの世界観を崩さず自然な修理をしてくれた」
…など、多くの満足の声を頂いております。
シェリーラインのグッチバッグを永く使うために
グッチのシェリーライントートは、単なるファッションアイテムを超え、時代を超えて使い続けられる名品です。
正しいメンテナンスと適切な修理で、その魅力を永く保つことができます。
「修理できないかも」と諦める前に、まずは修理専門店コルサまでお気軽にご相談ください。
その他グッチシリーズの修理を検討されているお客様はグッチ総合修理の解説をご参照下さい。